『ミックスドマーシャルアーツ/MMA』が現在のようなMMA統一ルールの下で行われるようになったのが、2000年~2001年頃からになります。
MMAが形を持つ以前、1993年に『UFC/アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ』が始まることで普及した『VT/ヴァーリトゥード』という「ルール無しという名のルール」が大きな転換期となったことは広く知られています。
近代日本においては、「総合格闘技」という言葉はVTが普及する以前から用いられていました。世界中においても「MMA」という形ができる以前から、「ルールを極限まで減らした格闘」は模索し続けてられており…それぞれの分野のなかで試行錯誤を繰り返してきました。
近代日本における「総合格闘技」の模索は、おおまかに二つのルーツによって行われてきました。
一つは「フルコンタクト空手」、もう一つは「シュートレスリング」です。
自らの「格闘能力の全開放」と「最高峰の実践型格闘スタイル」を志した二つのルーツからは、様々な試行錯誤によって枝分かれした分派によって数多くの「総合格闘」ルールが生まれていきました。
それらは1994年の『VTJ』開催によって、VTそしてMMAという一つの形へと収束していくことになりますが…当時のルールの独自性や先見性、まだ未来が確定していないが故の自由な発想にはとても魅力を感じますね~。
今回は1994年以前に存在した総合格闘プロモーションor大会から、お気に入りの4つのルールを紹介してみます。
これらの「総合格闘」ルールは流動的に試行錯誤が繰り返され、大会ごとにすら改良が加えられている為、ひとつに絞ることは難しいのですが…特に魅力的に感じるエッセンスを採り上げています。
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