クロネコMMA図書館🐾

ミックスドマーシャルアーツ(MMA)という格闘スポーツについて、コラムや試合レビューを書いています。

三大王座戦!北欧武踏祭『Superior Challenge (スーペリアチャレンジ)』!

本日は闘犬兄vs.リトルヒューズの決勝戦ですが、北欧最大のMMA大会「Superior Challenge 7」について色々書きたくなりました!

Superior Challenge(スーペリアチャレンジ)」はスウェーデンで開催されている北欧のメジャーMMA団体です。
長い間MMAが禁止されていた北欧では、ようやくじわじわと人気が出てきている状況で、そんな中でかなりハイレベルな試合が展開されているのは素晴らしいと思います。

先月末に行なわれた第7大会「Rise of Champions」では、ウェルター級防衛戦に加え、ミドル級、ライト級の王座戦が組まれるという、大きな節目の大会となりました。
ちなみに音楽がカッコよく、ケージの雰囲気もスッキリしていて見やすいのも好きなポイントです。
あとスポンサーがモーコンでした。そこが一番気になったといっても過言ではありません!(笑)

唯一残念なのは白井vs.ベルクヘーデンの直前での中止。本当に残念でなりません・・・
おいらは海外で武者修行を続ける白井選手はとても素晴らしいと思っています。
だからこそ今回の事で諦めないで挑戦をし続けて欲しいと強く願っています。

しんみりしてしまいましたが気を取り直して、それでは三大王座戦についての感想です!↓

ミドル級王座戦
ジェレミー・ホーンvs.ターレス・レイチ
メインイベントでは燻し銀の魅力を持つホーンおじさんと柔術大蛇(スクーリ)」レイチという元UFC組によるマッチメイクが実現!
35歳ホーンの頑張りがとても印象に残る試合でした。
ホーンは全盛期より今の渋いスタイルが好きで(ジャーディン親父とかもそうです)、強烈な連打で攻めるレイチに対し、ベテランならではのテクニックで巧みに試合を動かしているのが印象的でした。それでも強烈な一発で試合をひっくり返すレイチが初代王者に。何げにレイチは大舞台で初戴冠!ボクテクも向上していますし、防衛戦も頑張って欲しいです。

ライト級王座戦
レザ・マダディvs.リッチ・クレメンティ
抜群のレスリング能力と獣性剥き出しのファイトスタイルでSC連勝街道を突き進んできた
スウェーデンの狂犬」"マッド・ドッグ"マダディが満を持して王座戦に登場!
試合前からご存知北米の寝技師"ノー・ラヴ"クレメンティと激しい口喧嘩を繰り広げていましたが、試合内容もまさに喧嘩そのもの。
北米仕込みのテクニックを持つクレメンティがフラッシュダウンを奪ったかと思えば、レザマダがパウンドの雨を降らせる泥沼の寝技戦に!
試合は判定でレザマダが勝利し、北欧ファイターとして初のSC王座を手にしました!
試合後にクレメンティが判定に異議を唱え物議を醸した今試合ですが、戦局が次々と入れ替わるシーソーゲームであったので、おいらはそれほど違和感を感じませんでした。でも4ラウンド目をやるというのなら是非観てみたいですね。

ウェルター王座戦
ダニエル・アカーシオvs.ディエゴ・ゴンザレス
何気に一番楽しみだった試合です!
北欧ファイター達を次々と薙ぎ払い、今や「褐色の海賊狩り(ヴァイキング・ハンター)」として君臨するSCウェルター級王者、アカーシオが初防衛戦に挑みました!
挑戦者は王座戦での対戦相手ベルクヘーデンの盟友スウェーデンの重戦車」ゴンザレス!
CW時代にハーディーの宿敵として立ちはだかった剛力スタイルの持ち主です。
テイクダウンを狙うゴンザレスですがアカーシオの立ち力は強く、テイクダウンをさせてもらえず。
逆にアカーシオがリフトアップしテイクダウンを奪うという豪快なシーンも!
スタンドではアンデウソンさんばりの前蹴りもヒットさせたアカーシオが貫禄の王座防衛!
またしても猛威を振るった海賊狩りアカーシオ!次なる対戦相手は誰になるのでしょうか。

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その他でも気になる試合がチラホラとありました!

ミドル級
アッサン・エヌジエvs.ビスラン・イサエフ
黒人北欧ファイターの"ブラックアタック"エヌジエがロシアのイサエフから一本勝利!エヌジエはキャラが濃くてなかなか面白い選手ですね。

ミドル級
トール・トゥローエングvs.ロバート・ヨークス
地元選手として人気も高い雷神トールがグローリーの常連ヨークスを打撃、寝技共に終始押し込み判定勝ち。
二人のパンチが激しく交差する序盤やトール怒涛のパウンドが見所です!

ミドル級
ブルーノ・カルバーリョvs.キャシー・ウスコラ
ブルーノのキムラから脱出しようとしたウスコラが自分の肩を痛めてしまいTKO負け。
かなりの体格差があったようにみえ不安でしたが、それが的中してしまうショッキングな結末に・・・
ウスコラ選手の怪我が深刻でないことを祈りたいです。

バンタム級
スィルワン・カカイvs.ジェームス・"タイソン"・ドーラン
軽量級らしいハイスピードな打撃戦を魅せてくれた一戦!
技術的にも二人とも高く、いつ試合が終わってもおかしくないピリピリした緊張感が伝わってきました。
激しい打撃戦の中一瞬でギロチンを決めたカカイが見事勝利!エヌジエといいカルバーリョといいGBGの選手達は本当に全ての局面に強いです!

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次大会が10月と遠いことが残念ですが、その大会ではヨアキム・ハンセンがジャミール・"サージェント"・マスーのフェザー級王座に挑戦することが発表されています!
ハンセン念願の北欧での王座戦、しかも相手はあの打撃王サージェント。激闘を今から予感させます!