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ミックスドマーシャルアーツ(MMA)という格闘スポーツについて、コラムや試合レビューを書いています。

MMA散歩 『CSUBのオールアメリカン、ホルジーが一本勝ち』 【Bellator 92】

『Bellator 92』 3月7日、USA、カリフォルニア州テメキュラ

ライトヘビー級ワンマッチ
ロッキー・ラミレスvs.ブランドン・ホルジー

赤コーナーの"アングリー・アステック(怒るアステカ人?)"ラミレスニューメキシコ州出身の35歳。ジャクソンズMMA所属。
ボクシング経験もありウェストサイド・パワージムのオーナーでもある打撃系ファイター。どっしりとした風貌で髭とモヒカン頭が特徴的です。

青コーナーのホルジーカリフォルニア州出身の26歳。エンパイア・トレーニングセンター所属。
がっしりした体格の白人ファイターで、カリフォルニア州立大学出身のカレッジレスラー。
2009年にはNCAAのシニアD1レスラーに選出されている筋金入りのレスラータイプの選手です。

1R
互いにオーソドックス。低く構えジャブで牽制するラミレスをホルジーが右のアッパーからのタックルで壁に抑え込み、ラミレスの左腿を抱え上げ中央へのロー・シングルレッグでテイクダウン成功。サイドコントロールからの肘連打を見せる。
そのままハーフ→マウントへと移行したホルジーが肘を嫌がり反転したラミレスをバックマウントから左フックのRNCで捉える。
入りは良さそうに見えたが足ロックが甘かったためか極めるまでは行かず、滑るようにフックが外れたところをラミレスが尻もちから右に回り込み立ち上がろうとし、ホルジーもスプロールを仕掛け踏みとどまる。
がぶり合いはホルジーが上回り、四点から回転し回り込みバックサイドから抑え込む。
なんとか脱出を試みるラミレスだがグラウンドコントロールのスピード差があり、ホルジーがバックからハーフポジションで抑え込む。
首を取られないことに精いっぱいのラミレスの頭部にホルジーの視覚外からのグラウンドパンチが何発かヒットしそのままホーン。

1Rホルジーレスリングコントロール力でホルジーが上回る。ラミレスは息が荒れている。

2R
中央からラミレスがパンチで牽制するも、左オーバーにカウンターでダブルレッグタックルを合わせられる。
一瞬耐えたものの胴をキャッチしたホルジーが横に崩してバック→ハーフサイドを取る。
そこから肘打ちとボディでスタミナを奪っていくホルジー。ラミレスはホルジーの腕を取るので精一杯か。返せる力は残っていないようで、防戦一方となってしまう。
ホルジーも肘でラミレスの首を圧迫する等プレッシャーをかけたものの攻め切らずにこのままの体勢でホーン。

2Rホルジー。ラミレスはもう体力がギリギリか。ホルジーはテイクダウンからフィニッシュを狙っていきたい。

3R
素早くジャブを打っていくラミレス。タックルに反応し一瞬ホルジーがバランスを崩すがもすぐスタンドで正対。
上下のフェイントをかけながらホルジーがダブルレッグタックル。スプロールを試みるラミレスですがラミレスの肩脛をキャッチしバックサイドに回ったホルジーがフリーの右手で頭部にパンチを連打。
立ち上がろうとするも崩れるように抑え込まれたラミレス。ホルジーがアームフックをかけながらマウントに移行し、そのまま左フックのアームトライアングルチョーク(肩固め)で捉える。
抵抗する暇もなくラミレスが落ち、力の抜けた右腕を確認したレフェリーが試合をストップ。

3R 0:50 肩固めでブランドン・ホルジーの一本勝ちとなりました。


おまけ
ラミレスの紹介PV


ホルジーレスリング時代の試合映像