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ミックスドマーシャルアーツ(MMA)という格闘スポーツについて、コラムや試合レビューを書いています。

MMA散歩 ストーン・メイソンの刹那の肘打ち、ルーマニア新鋭の一本背負い【CWFC 52】

『Cage Warriors 52』 3月9日、イギリス、イングランド、ロンドン [ザ・フォーラム]

バンタム級
アラン・フィルポットvs.リアム・ジェームズ
フィルポットは『ジ・アップレンティス(見習い)』。
ジェームズは『バッドインテンションズ(悪い考え)』。

1Rはテイクダウンを取ったジェームズがパウンドを落とし削っていくがフィルポットが三角フェイントからのオモプラータで上に。一度立ち上がってからまたジェームズが上を取って終了。
フィルポットは立ちレスは捨てて自分で下になっているみたい。ジェームズが1R。

2Rになるとフィルポットが攻める。フックを当てて突っ込んできたジェームズからトップを奪う。ハーフマウントから肘やパンチで攻め立て、嫌がり立ち上がるジェームズのバックを取る。
フィルポットはハーフ状態を利用して挟まれた脚に体重を乗っけて動けなくしてる。
マウントに移行したフィルポットをなんとか押し返すジェームズだが、更にフィルポットが華麗なスイープで返し上を奪い返すと、そのまま肘、パンチの雨を降らせてラウンド終了。
フィルポット形勢逆転。ジェームズは二度集中爆撃を喰らったのがダメージ大きい。

3R。攻めるフィルポットがテイクダウンし先ほどのハーフ体制に。
この体制なんていえばいいんだろう。ニーオンザベリーならぬニーオンザサイ?
完全に寝技を掌握したフィルポットがマウント→バックマウントからのパンチ。
レフェリーストップでTKO勝利。一瞬動かなくなったジェームズにショック。

フィルポットが寝技で完全にドミネート(支配)しての完勝。
ジェームズは寝技が苦手なようだったので、相手によっては分からないですがなかなか独創的な寝技の持ち主でした。


128lbキャッチウェイト
ポール・マックベイvs.ポール・マリン
128なのでバンタムとフライの間くらいですね。
マックベイは『メタボリック(新陳代謝)』。相変わらず目力と首の太さが凄い。
マリンはルーマニア人。国旗を羽織り入場。

1R序盤打撃で牽制の後レスリング合戦。身体能力の高さを見せるマリンがスープレックスで一瞬上を取るなど見せ場を作るが、コントロールの高いマックベイが上を取り続けサイド→マウントも奪い主導権を握る。
マックベイは一瞬見せたムエタイ技術も映える。やはり完成度が高いです。

2Rはマックベイがフックを当てるもマリンの前蹴りと突きも鋭く伸びる。
マックベイがタックルを完璧に決めて上を取るも暴れまくるマリン。バランスを取ってバック&ハーフマウントで抑え込むマックベイ。
マリンが立ち上がり一本背負い!ひっくり返った体制をマウントにして空いた左手でパンチを打ちまくる。
マックベイ反転し抑え込んでラウンド終了。またしても見せ場を作ったマリンですが支配したのはマックベイ。

3Rは互いに一発フックの応酬。互いに打って避ける。組み合ってマックベイが上に。
ハーフやマウントを取るも暴れまくるマリン。腕十字を狙いかけたところで身体が開きマリンが上に。
マリンが猪木アリから前進で飛び込みパウンド。肘も落とすがダブルレッグでマックベイが上を奪う。
抑え込むマックベイがハーフマウントを取り、マリンが反転したところで試合終了。

3-0判定でマックベイ勝利。
マリンがとにかく面白かったです。身体能力が凄まじく、柔道系のキレのある動きをしていましたが、イマイチ攻撃力に繋がら無かったところが敗因か。
逆にマックベイは流石のコントロール力。ところどころミスもあったものの暴れ馬を抑え込むが如く試合を支配して勝利しました。


ウェルター
ジャック・メイソンvs.マット・インマン
メイソンは『ストーン(石)』。
インマンはCW初出場のようです。

1Rはメイソンのシングルレッグダイブから立ちレス合戦。インマンが引き込む形でメイソンが上に。
なんとか立ち上がるイマンだがメイソンがテイクダウンを返す。これはインマンは相当体力を削られてる。
何発かメイソンがパウンドを放ちラウンド終了。メイソンのゲームにインマンが付き合ってしまった感じ。

2Rはインマンがボクシングスタイルで攻める。ジャブがイイ感じに嫌らしい。
メイソン膝蹴りをキャッチしてドライビング。金網際でハーフからガリガリ体力を削る。
インマン金網のバーのクッションを蹴って逃れようとする。これはアリなのかな?;;
グラウンド&パウンドのお手本のような攻め方をするメイソン。
腕十字を狙いかけたインマンの隙をついてメイソンが肘を落とす!
これが完全に入りインマンが腕十字の体勢から一回転しダウン。パンチを打ち込むメイソンをレフェリーが止める。

2RにメイソンがTKOで衝撃的な勝利。
徹底した潰しと削りに心身ともに追い込まれたインマンの隙を見事についたメイソンが貫禄を感じさせる勝利を挙げました。