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ミックスドマーシャルアーツ(MMA)という格闘スポーツについて、コラムや試合レビューを書いています。

【7月のMMA大会①】 時代は『絶対王者』を呑み込むか?緊迫の王座戦線!!【MM×モラガ他】


UFC
『UFC on FOX 8』
7月27日 USA シアトル
UFC 57kg級チャンピオンシップ
デミトリアス・"マイティマウス"・ジョンソン(現王者, USA カークランド,AMCパンクラチオン)
vs.
ジョン・モラガ(#4, USA フェニックス, アリゾナ・コンバットスポーツ)

160cmの小柄さな体格から高速の打投極を魅せる「最速の攪乱王」MM。
隙なく冷徹な「完成系」の強さを持つ「オールアメリカン・サイボーグ」モラガの挑戦を受けて立ちます。
組み際の一瞬たりとも気の抜けない緊迫の一戦。
王者MMは自身のスタイルの強さを証明できるのでしょうか。

77kg級
ローリー・"アレス"・マクドナルド(#3, カナダ モントリオール, トライスター・ジム)
vs.
ジェイク・"ザ・ジャガーノート"・エレンバーガー(#4, USA オマハ, レイン・トレーニングセンター)

鮮やかなキックボクシング&パウンドで砕き散らす「闘神の子」ローリー。
勇ましい前進&パワーボクシングで攻め落とす「絶対なる力」ジェイク。
ローリーの鉄壁をジェイクが打ち破ることになればかなりゾクゾクした展開になりそうです。

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Bellator MMA
『Bellator 97』
7月31日 USA アルバカーキ
Bellator 70kg級チャンピオンシップ
マイケル・チャンドラー(現王者, USA ラスベガス, エクストリーム・クートゥア)
vs.
デイヴィッド・"ケイヴマン"・リッケルズ(シーズン8優勝, USA ダービー, ジャンジラ・ムエタイ)

ジャンセン欠場により急遽決定したライト級チャンピオンシップ。
「エリートの皮を被った怪物」チャンドラーは王者となり更に完成されたスタイルに進化しています。
Bellator史上最高のしぶとさをもつ「野生児」リッケルズが緊急出場で王者の首を狙います。
圧倒的レスリングでチャンドラーが圧殺する可能性が高いですが、ズルズルと長引けばリッケルズの回転数の上がるボクシングとしぶとい観察眼が光ってくる可能性もあるかも知れません。
私的今月最注目の一戦です。

Bellator 77kg級チャンピオンシップ
ベン・"ファンキー"・アスクレン(現王者, USA フェニックス, ルーファスポート)
vs.
アンドレイ・"スパルタン"・コレシュコフ(シーズン7優勝, ロシア オムスク, ロスファイターズ・スポーツクラブ)

Bellator影の絶対王者アスクレン。1テイクダウンでラウンド奪取を決める「潰しの王」です。
スラリと伸びる手足から放たれる「視覚外からの一撃」を持つ「死神」コレシュコフの挑戦を受けます。
「一芸で勝つ」異端の王者アスクレン。今回もグラウンド・ゲームでパーフェクトゲームとなるのか。
それともコレシュコフが組技を凌ぎ、死神の鎌が振るわれる事になるのか。

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北米大陸
『Legacy FC 21』
7月19日 USA ヒューストン
Legacy FC 61kg級チャンピオンシップ
マット・"ザ・クローバー"・ホバー(USA ダラス, オクタゴンMMA)
vs.
アンジェル・"ザ・チューズン・ワン"・ウェルタ(USA ヒューストン, パラダイム・トレーニングセンター)

Legacy FC 84kg級チャンピオンシップ
バーバ・"ザ・ファイティング・テキサスアギー"・ブッシュ(USA カレッジステーション, ブラゾス・バレーMMA)
vs.
ラリー・"タエ・クォン"・クロウ(USA ヒューストン, シルバーバック・ジム)


『Invicta FC 6』
7月13日 USA カンザスシティ
Invicta FC 66kg級チャンピオンシップ
クリスチアーニ・"サイボーグ"・サントス(USA サンディエゴ, シュートボクセ)
vs.
マルース・"ルミナ"・クーネン(オランダ デーフェンテル, ゴールデン・グローリー)

「女子最大階級」フェザー級チャンピオンシップ。

『Prize FC 2』
7月13日 USA デンバー
70kg級
トニー・スミス(現王者, USA コロンビア, ハイ・アルティテュードMMA)
vs.
トーマス・"ワイルドマン"・デニー(USA サントニオ, チーム・ワイルドマン・ヴァーリトゥード)


『XFFC 2』
7月20日 カナダ グランド・プレーリー
XFFC 70kg級チャンピオンシップ
クリス・"ザ・ポーリッシュハンマー"・ホロデッキー(カナダ ロンドン, チーム・トンプキンス)
vs.
ティム・"シェイディー"・スミス(カナダ エドモントン, カミカゼ・パニッシュメント)


『Cage Titans 15』
7月26日 USA プリマス
CT 61kg級チャンピオンシップ
松田 "テク" 干城(現王者, USA ボストン, チーム・シティオットン)
vs.
ルーベン・"ルカス"・レイ(USA プロビデンス, USMMA)

今年に入り二度試合が中止となっている松田。このたび大学院を卒業されたとのこと。
別団体で対戦予定であったレイとの防衛戦。今度こそ無事に試合が行われることを祈ります。

『Sugar Creek Showdown 18』
7月27日 USA ヒントン
SCF 77kg級チャンピオンシップ
ケマイエル・へイリー(現王者, USA オクラホマシティ, ソリッドMMA)
vs.
コーフィ・"ライオンキング"・アジツォ(USA ソルトレーク・シティ, アルティメット・コンバットトレーニングセンター)

トーゴ人の元Bellatorファイター、アジツォの再起戦です。
他に5階級でもチャンピオンシップが行われるようです。

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中・南米大陸
『Shooto Brazil 41』
7月12日 ブラジル ブラジリア
修斗南米王座 52kg級チャンピオンシップ
ジウベルト・ディアス(ブラジル ブラジリア, コンストリクトル・チーム)
vs.
パウロ・"ヒカルジーニョ"・ヒカルド(ブラジル フォルタレーザ, ノヴァ・ウニオン)

3月にドローとなったフライ級チャンピオンシップのダイレクト・リマッチ。
一進一退の攻防を続けた両者。果たして決着戦に生き残りベルトを腰に巻くのはどちらでしょうか。
アメリカでは制定されていない52kg級のチャンピオンシップであることも注目です。

『MMA Super Heroes 1』
7月13日 ブラジル ロウヴェイラ
66kg級トーナメント準決勝
フラヴィオ・"ザ・レジェンダリー"・アウヴァロ(USA シュガーランド, レジェンダリー・チーム)
vs.
エジソン・ペレイラ(ブラジル ヴィニェード, ファイト・フィットネス)

女子57kg級トーナメント準決勝
カリーナ・ダム(ブラジル セントルイス, アライアンス柔術)
vs.
カリンドラ・ファリア(ブラジル タウバテ, マカコ・ゴールドチーム)

ブラジルの新団体で、複数の階級でトーナメントが開催されるようです。

『SMASH Fight 2』
7月13日 クリチバ
SF 93kg級チャンピオンシップ
マテウス・"ブーファ"・シェフェウ(ブラジル クリチバ, ストライカーハウス)
vs.
ロドニー・"ショーナフ・ザ・マスター"・ウォレス(USA ソールズベリー, シュートボクセ・ピラジュ)


『IMMAF 2』
7月13日 ブラジル インビトゥバ
66kg級
フランシスコ・"ポルコ・ロウロ"・シウデラン(ブラジル ベレン, パラナ・ヴァーリトゥード)
vs.
マルコス・"アレマオン"・シュミチス(ブラジル フロリアノポリス, ヴァド・ジ・ラ・ヒヴァ)

66kg級
ジャディソン・"ティタ"・コスタ(ブラジル ニテロイ, パラナ・ヴァーリトゥード)
vs.
ナザレノ・"エル・ティグレ"・マレガーリェ(ブラジル フロリアノポリス, アターキ・ドゥープォ)


『Jungle Fight 55』
7月20日 ブラジル リオ・デ・ジャネイロ
JFC 57kg級暫定チャンピオンシップ
ホブソン・"ネウ"・ソウザ(暫定王者,ブラジル マカパ, ティグレ・ゴールドチーム)
vs.
マルコス・"カベシーニャ"・ヴィニシウス(ブラジル リオ・デ・ジャネイロ, マイゲイラ・ファイチ)


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欧州
『Cage Warriors 57』
7月20日 イングランド リバプール
77kg級
ポール・"セムテックス"・デイリー(イングランド ノッティンガム, チーム・ラフハウス)
vs.
ウーカス・"サーシャ"・クレヴィスキ(ポーランド クラクフ, グラップリング・クラクフ)

61kg級
ロニー・"キッドニンジャ"・マン(イングランド チェルトナム, チーム・トロージャン)
vs.
ホセ・"ティティン"・ルイス・サパテル(スペイン バルセロナ, MMAバルセロナ・チーム)

77kg級
ダニー・"ホット・チョコレート"・ロバーツ(イングランド ブリストル, ネクストジェネレーション・リバプール)
vs.
マウロ・"シュシャ"・シメントjr.(ブラジル サンパウロ, ブラッサ)

急成長中の新鋭ロバーツが早くも登場。勝ってウェルター級戦線に食い込めるか。
その他にもジャック・メイソンやノルマン・パヘジーらが出場する予定です。

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アジア・太平洋
『Nitro MMA 9』
7月13日 オーストラリア ローガンシティ
NMMA 77kg級チャンピオンシップ
イアン・"ヒットマン"・ボーン(現王者, オーストラリア タウンズビル, ボビートルク)
vs.
コーリー・ネルソン(オーストラリア シドニー, KMAトップチーム)

NMMA 61kg級チャンピオンシップ
クリス・"キュール・ボーネス"・モリス(オーストラリア サンシャイン・コースト, シンドー・ニューブリード)
vs.
ジュルズ・"ザ・ジャッカル"・ラボー(オーストラリア ブリズベン, ファイブリングズ道場)


『Pancrase 250』
7月28日 日本 有明
70kg級
"AB" 青木宏樹(日本 静岡県, 和術慧舟會 駿河道場)
vs.
アンディ・メイン(USA ブーントン, AMAファイトクラブ)

パンクラスで勝ち星を重ねるABが世界戦挑戦。
TUF12のナム・ファンやジェフ・レンツのチームメイトで、ダン&ジムのミラー兄弟と同門のメイン。
友人ファンの「チーム・ナム・ファン」メンバーとしての来日となります。

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アフリカ大陸
『EFCA 21』
7月25日 南アフリカ ヨハネスブルグ
EFCA 66kg級チャンピオンシップ
デマルテ・"ザ・ウルフ"・ペナ『ケージ』と『本棚』と『音楽』と ~Cage &Books &Music~-アンゴラ(現王者, 南アフリカ プレトリア, アンディステューピッド・ファイトクラブ)
vs.
アブドゥル・"ハリウッド"・ハッサン(南アフリカ ヨハネスブルグ, ゴージャスボーイズ・ハードコア)

アンゴラ出生、南アフリカ国籍の「彷徨える狼」王者ペナ。
着実に勝ちを重ねてきた柔術家ハッサンを凌ぎベルトを保持できるか。




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UFC 162』にて、「絶対王者」アンデウソンさんがついに王座陥落!
パーフェクト・ストーム」ワイドマンが自分の距離感を守り、自分を貫いて栄光を掴みとり取りました。

アンデウソンさんへの感想は「終わり悪ければ全て悪し」。
自身のスタイルで築き上げてきた栄光を、自身のスタイルに囚われたことで失ったと感じました。
1ラウンドが終わった時点でワイドマンの実力に焦りを持ったとしても、「王者」である以上スタイルを捨ててでも直向きに勝利への執念を魅せてほしかったですし、そうすれば傾くかもしれないほど危うい天秤であったと思います。
ソネンさん1戦目のような「王者の底力」。その力を失ったことが最大の敗因だったと感じました。

ワイドマンはこれからアンデウソンさんが守ってきたベルトの「重さ」に徐々に気づいていくのでしょう。
その重さに負けない底力を手に入れた、強い王者になって欲しいと願っています。

この曲は全米が知る勇気の曲。
入場曲にするのは相当の覚悟が必要だと思います。
まさしく「オール・アメリカン」を背負った覚悟の入場でした。