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【シンガポールMMA】『Rebel FC 1』試合レビューとか!【「反逆」の狼煙は上がった!】

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Rebel FC 1 ~Into the Lion's Den~
2013年12月21日(土) シンガポール(カラン) シンガポール・インドア・スタジアム大会
カテゴリー 東南アジア

昨年末にシンガポールで新たに新団体「Rebel FC」の第一大会が開催されました。
CEOのジャスティン・レオン(Justin Leong)を筆頭に、世界で通用するシンガポールMMA選手の育成と、アジアMMAの活性化を目的として活動していくことを掲げています。
試合場はヘキサゴン(六角形)ケージ。
白いマットに赤い枠、黒い支柱と金網というカラーですね。

[現在公式アカウントで試合動画が配信中。以下は試合のネタバレ感想です!]


メイ・オーイ(ブラジリアン・ファイトクラブMMA
シンガポール(ベドック)出身 37歳 ""
vs.
エイミー・アダム(オーストラリアン・トップチーム)
オーストラリア(ニューサウスウェールズ)出身 21歳 "エース"
[女子フライ級 121lb(52kg) 3分3ラウンド アマチュア(ギア無し、レッグガード着用)]


プレリミナリー試合。
バルセロナ五輪(1992)出場の元水泳選手でMMAデビュー戦という凄い肩書のオーイですが、長い手足からムエタイスタイルでガンガン攻めていきます。
1ラウンドからオーイがローキックとストレートを当てていき、組み付きたいアダムのクラッチを耐えてテイクダウンを許しません。
2ラウンドにテイクダウンから打ち合いに切り替えたアダムはオーイと距離を開けながら積極的にフックを振っていきます。
オーイはローを中心に的確にプレッシャーをかけていき、アダムに良い距離で打たせません。
3ラウンドにアダムの左ジャブにカウンターを合わせたオーイ、これでアダムがグラリと膝をつきます。
一気にバックから裸締めを極めたオーイがデビュー戦でサブミッションを極めました!!
[勝者 メイ・オーイ 3ラウンド サブミッション(裸締め)]
デビュー戦のオーイでしたが、長い手足を使った伸びのある打撃で、上手く距離を維持して戦えました。


アウベルト・ミーナ(エピックMMA
ブラジル(パライバ)出身 31歳 "ソルジャー・オブ・ゴッド"
vs.
グレン・スパーヴ(チーム・ホビットMMA/チーム・クエスト・タイランド
フィンランド(ポフヤンマー)出身 25歳 ""
[男子ウェルター級 170lb 5分3ラウンド ]

メイン試合。
1ラウンド。ミーナが鋭いボディショットから足払いでテイクダウンし、ハーフガードに。
ミーナがガードから膝立ちでポスチャーに。(背中に「神愛和康幸」というタトゥーが!)
下からのクリンチで凌ぐスパーヴ、ミーナは持ち上げると金網にスパーヴを叩きつけ、スタンドに。
ミーナがクリンチの至近距離からボディ&クロスを連続ヒット!
離れようとするスパーヴに膝蹴り&肘打ちを叩きこむミーナ!マットに伏したスパーヴ!
ミーナが荒々しくもシャープな打撃で完全KO勝利です。
[勝者 アウベルト・ミーナ 1ラウンド TKO(膝蹴りとパンチ)]
スパーヴは重くパワーのあるムエタイ系選手の雰囲気がありましたが、今回はミーナのスピードと荒々しさに光を消されてしまいました。


マルコス・ヴィニシウス(ストライカーズ・ハウス)
ブラジル(パラナ)出身 30歳 "ヴィーナ"
UFC1勝2敗1KO
vs.
中原太陽(ナカハラ・タイヨウ)和術慧舟會ゴッズ)
日本(東京都港区)出身 30歳 "ザ・サン"
[男子バンタム級 135lb 5分3ラウンド ]

メイン試合。
1ラウンド。中原がフェイントをかけながら右のジャブとハイキックをヒット。
ヴィニシウスも力強いローキックをヒットさせ、ミドル、ボディと当てていく。
中原の左ボディが連続ヒットし、ヴィニシウスが膝をつくも耐える。
中原はフェイントとステップを効かせながら素早いインで左ストレート!
ヴィニシウスは目を抑えダウン!そのままパンチを振り落し続けた中原が見事なKO勝利です!!
[勝者 中原太陽 1ラウンド KO(パンチ連打)]
中原のキレのあるイン&アウトのボクシングが冴えた試合でした。
フィニッシュとなった左ストレートはヴィニシウスの反応が遅れてしまいました。
その前に喰らったボディが布石となったか。


シャフィック・サマドジャガーノートファイトクラブ
シンガポール出身 20歳 "ザ・スラッシャー"
vs.
ファン・ギョピョン/황교평(コリアン・トップチーム)
韓国出身 24歳 "テポ/대포(大砲)"
[男子ライト級 155lb 5分3ラウンド ]

コ・メインイベント。
1ラウンド。大振りのフックの打ち合いからギョピョンが右ボディ&左ストレートをヒットさせサマドがダウン!
サマドのダブルレッグを躱したギョピョンがフルスイングの連打で前に出るも、サマドのショートワン・ツーがカウンター気味にヒットし今度はギョピョンが膝をつく!
仕留めようとサマドが前に出るもギョピョンが完璧なカウンターで飛び膝蹴りをヒット!
完全に失神したサマドは大の字にダウン!ギョピョンが凄まじいジェットコースター・ゲームを制しました。
[勝者 ファン・ギョピョン 1ラウンド KO(飛び膝蹴り)]
「大砲」の異名通りの破壊力を見せたギョピョン!シンガポールMMAファンに強烈なインパクトを与えました!


ロブ・リシタプーケット・トップチーム)
オーストラリア(ニューサウスウェールズ)出身 30歳 "ルースレス(容赦無い)"
vs.
井上武(イノウエ・タケシ)(シューティングジム横浜)
日本(神奈川県横浜市)出身 33歳 "リオン武"または"ライオン"
修斗ライト級2タイムチャンピオン(防衛0回&1回)
[男子フェザー級 145lb 5分3ラウンド ]

メインイベント。
1ラウンド。中央を取りワン・ツーでガンガン圧力をかけるリシタ。左ジャブを散らせて右ストレートをヒットさせていく。
リオンが見合いから左ストレートをヒット。リシタも右フックを返す。
リオンを壁際をサークリングしながら距離を保つ。リシタがローに合わせ頭を振り打っていく。
リシタはリオンのローにボディを合わせていく。右フックを合わせ膝、ローと攻めていく。
リオンが真っ直ぐ下がった所にリシタがアッパー!リオンが左ジャブを合わせる。リシタは被弾しながら金網に押し込む。
一度正対してスタンドに。リオンのローが二発ヒットしリシタがバランスを崩す。
リシタが様々にパンチを打ち分けリオンに的を絞らせていない。
2ラウンド。スタンドで距離を測るリオン。ローキックを連続ヒット。リシタもローを返す。
リシタは鋭いインから肘打ち。リオンが挑発しながらローをヒット。ややバランスを崩すリシタ。
リシタの左ジャブ&右フックを躱すリオン。ジャブを躱し肘を打つ。
タイクリンチから膝を放つリシタ。インからの右フックをウィービングで躱すリオン。
拳速の落ちたリシタがタイクリンチ、リオンは逆に首相撲で崩し左フックで追撃。
ダブルレッグからバックについたリシタ。テイクダウンを堪えるリオン。
バックからチョークを仕掛けるリシタ。耐えるリオン。
リシタが体重を浴びせブルドック・チョークの体勢に。
リオン耐えるも片膝立ちの状態に、そこから横に倒れたリオンがタップ!!
リシタが一瞬のスクランブルを逃さぬ見事なチョークを極め、接戦を制しました!!
[勝者 ロブ・リシタ 2ラウンド サブミッション(ブルドック・チョーク)]
リシタは1ラウンドからアグレッシブに攻め続け、2ラウンドはガス欠間近でしたが、勝機をこじ開け見事にフィニッシュしました。
拳速が落ち、ローキックを何度も被弾した状態で、3ラウンドに行くとやや不利であったので、ここで極め切った精神力と勝負勘の強さはとても大きく評価されるでしょう。
リオンはストライカーに特化した最近のスタイル故に、一瞬の反応差で後れを取ってしまったか。
マイティマウスvs.ベナヴィデス2のように、有利な展開だけを作ろうとしてどこかの展開を捨ててしまうと落とし穴にハマってしまうのがMMAの本当に面白い所であり、同時に恐ろしい落とし穴でもあると感じます。
リオンの寝技も好きなので、オールラウンダーとしてのリオンももう一度観たいですね。


[おまけ]

「Rebel FC 1」ではオーイvs.アダム意外にもシンガポール選手のアマチュア試合が行われました。
↑がそのダイジェスト動画です。アマチュアの試合ですが基礎のしっかりできた熱い試合ばかりで、シンガポールMMAの活気を感じますね~。
次大会については未定のようですが、「Rebel FC」の次大会も楽しみです!
シンガポールMMAの次なるREBEL(反逆)に注目です!