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ミックスドマーシャルアーツ(MMA)という格闘スポーツについて、コラムや試合レビューを書いています。

『WSOF-GC Japan』海外選手紹介①! ヘビー級王座戦は「巨漢vs.巨漢キラー」!!


WSOF Global Championship -Japan 1-
開催:日本32日本(JPN) 東京都 東京ドームシティホール
日時:2016年2月7日(日)
主催:有限責任会社MMAWC WSOFグローバル部門
代表:ショーン・ライト(Shawn Wright, CEO)
└デュネッサ・ヘッサー(Dunesa Hesser, ディレクター&パートナー)


昨年にWSOF(World Series of Fighting / ワールドシリーズ・オブ・ファイティング)の親会社MMAWCであれやこれやがあって生まれたWSOF-GC(World Series of Fighting Global Championship / ワールドシリーズ・オブ・ファイティング・グローバルチャンピオンシップ)
第一回大会の中国大会(WSOF-GC -China 1-)に続いて、日本で第二回大会が開催されます。
本家WSOFとは親会社が同じながら主催者の違う別契約の団体であり、本家との交流は残念ながら現時点でありません(泣)
しかし、ヨーロッパ&アジアを中心に展開していくという本団体の参加選手は、なかなか魅力的なメンバーが揃っていますね~。
なので、ちょいちょい調べて、内容が纏まったら紹介していきたいと思ってますノ

◆◆◆◆◆ WSOF-GC ヘビー級チャンピオンシップ ◆◆◆◆◆
ロシアBIG イェフギニー・ユローヒュン vs. ヤニ・イシュトヴァン ハンガリー32

今回はメインイベント!ヘビー級王座を懸けて戦う二人の外国人ファイターについてです!

イェフギニー・ユローヒュン Evgeny Erokhin
出身:ロシアBIGロシア(RUS) ハバロフスク地方 コムソモリスク・ナ・アムーレ
プロデビュー:'09年
階級:男子ヘビー級
所属:ロスファイターズMMA(ロシア)
競技経験:ルカパーシヌィ・ボイ(軍隊格闘技)
スタンス:オーソドックス
主な特徴:鋭い打撃、フィジカル
得意技:ワン・ツーブロー、ローキック

ユローヒュンは母国ロシアの軍隊格闘技でマステル・スポルタ(MC、スポーツマスターの事)の称号を得ている格闘家です。
MMAでの大きな獲得タイトルはまだありませんが、マイク・カイルやブレット・ロジャースといった巨漢のレジェンド達を真っ向勝負で粉砕、KOの山を築いています
主武器はキックボクシングに近く、破壊力のあるローキックと鋭く踏み込んでのワン・ツーが得意です。
体格差もモノともしないラッシュで上記の二人に加えジェフ・モンソンやウラジミール・マティシェンコ、ティム・ヘイグ、ラミュー・ソクジュ等のレジェンド相手にもKO勝利を収めてきました。
特にカイルの巧みなボクシング、ロジャースの巨体の圧力にすら真っ向勝負で競り勝った事は凄い事であり、ユローヒュンの打撃の強さを物語っています。
一方で自分と同格のスピードのある選手とは対戦経験が少なく、やや大味でワンパターンな攻め方になっている事が弱点であろうと思います。
ユローヒュンは先の「China 1」にてジェレミー・メイとヘビー級チャンピオンシップを行いましたが、ユローヒュンのアイポークによりメイが続行不能となり、ノーコンテストとなっています。日本での王座再挑戦は汚名返上の舞台と言えますね。


◇参考動画◇
リベンジマッチとなったブレット・ロジャース戦。
「魔人」ロジャースに真っ向勝負を挑むユローヒュン!

ヤニ・イシュトヴァン Jani István
出身:ハンガリー32ハンガリー(HUN) チョングラード県 セゲド
ニックネーム:"カーポスタ" "Káposzta"
プロデビュー:'09年
階級:男子ヘビー級
所属:シャルコジMMAチーム(ハンガリー
競技経験:空道、空手
スタンス:オーソドックス
主な特徴:長身と長い手足による関節技
得意技:右フック、ギロチンチョーク
獲得王座:Final Fight Championship ヘビー級トーナメント優勝('14年)
| Hungarian FC ヘビー級トーナメント優勝&王座('14年、防衛0回)


"カーポスタ(ハンガリー語で「キャベツ」の意味)"の異名を持つイシュトヴァンは、母国ハンガリーや隣国クロアチアMMA大会で優勝経験を持つ長身ファイターです。
空手家&空道家の出身であり、特に空道では'07年にヨーロッパ大会で優勝、'09年には日本での世界選手権にも出場経験があります。
MMAではまだスタンドで距離をコントロールし切れていないのか、パンチを打った後に腰が残ってしまう為に、空道仕込みの打撃を披露する前にテイクダウンされてしまっています。
しかし、長身を活かした関節技と体格を利用したリバースに光るものがあり、11勝1敗の好成績を残しています
テイクダウンされてもギロチンやアンクルロック等の関節技を仕掛け、最近では打撃戦でもハイキックでの一撃KO等もあり、着実に実力をつけている印象があります。
それでもテイクダウンされてしまう穴は大きく、ポテンシャルを完全発揮するにはまだこれからといえます。


◇参考動画◇
プロデビュー線のヨアン・ブランザ戦。
空道出身とは思えない寝技のキレですね~。

◆◆◆◆◆ 試合の展望 ◆◆◆◆◆
巨体を武器にして連勝する新鋭と、上り調子の巨漢キラーとの対決です!
両者ともややテイクダウンに穴がありつつも、打撃の強さや体格を活かした寝技等他の強みで勝ちをもぎ取ってきた者同士です。
並居るレジェンドを倒してきたユローヒュンが打撃で支配する展開が濃厚かな~と思います。
ユローヒュンの優勢は覆りませんが、イシュトヴァンは変則的なポジショニングからトップを取りかえす事も得意な選手。
打撃戦だけでなく縺れ合うと勝負は分からなくなってくるかもしれませんね!
日本という「海外」でメインイベンターに挑む両者のチャンピオンシップが良い試合になってくれる事を期待しています!

しっかし…やっぱり団体名長いなぁ~!!!!(笑)