UFC日本大会の負傷欠場から2年4ヶ月、日本が誇るグラップラー国本"ストラッサー"起一(くにもと - きいち)の復帰戦が決まりました!!!
「6月10日 UFN 110 -Lewis vs. Hunt-」にてストラッサーの復帰戦の相手となるのは、現在2連敗中という苦しい位置にいるヴァルレイ・アウヴィス。
今回はストラッサーとのサバイバルマッチとなるヴァルレイを紹介してみます!
Warlley Alves
所属: Xジム
階級: ウェルター級 (ミドル級)
プロ活動: 2011年~現在
ルーツ: キックボクシング、ブラジリアン柔術
主な経歴: TUF Brazil Season 3 優勝
得意技: ボディキック、膝蹴り、ギロチンチョーク
特徴: 蹴りの強振力、素早いチョークのセットアップ
ヴァルレイ・"スリングショット"・アウヴィス・アンドラージは、少年期から鍛えたキックボクシングと、ホナウド・"ジャカレ"・ソウザ達が所属するXジム仕込みのグラップリングを併せ持った選手です。
彼は敬虔なプロテスタント信徒であり、彼の異名「スリングショット」もそこに由来します。
ヴァルレイは計量台の上で、スリングショットを撃つパフォーマンスを行います。それは、彼の「強き信仰心の象徴」であるといいます。
旧約聖書の「サムエル記」には、若りし頃のダビデ王が3mを超える「巨人」ゴリアテをスリングショットの一撃で打ち倒すシーンがあります。
巨人ゴリアテをスリングショットで倒したダビデのように、ヴァルレイは「強き信仰心=スリングショット」で「人生における様々な困難=巨人」を打ち倒すと語っています。
ヴァルレイの所属するXジムはコーチのジョズエウ・ジスタキ(Josuel Distak)やホナウド・"ジャカレ"・ソウザ達クリスチャンのチームであり、ジャカレのトレーニングパートナーも務めるヴァルレイの強い信仰心を感じますね~。
ヴァルレイ最大の武器は、相手のテ-クダウン(TD)にカウンターで極めるギロチンチョーク。
一階級上のミドル級トーナメントでマルシオ・"リョート"・アンドラージを極めて優勝したTUFや、コルビー・コヴィントンのTDに苦しみながら一瞬で極めてみせたUFCでの試合など、メジャーの舞台でも切れ味の落ちないギロチンの刃は凄いです。
セットアップが素早く、首をフリーにすると一気に極めていく断頭台っぷりは強いインパクトを残していますね~!
立ち技においてはパンチから即座に繋げるミドル&ローキックで支配する他、組み際に首相撲に獲って放つ膝蹴りの鋭さが特徴的。
強打者対決となったTUFのイズマエウ・ジ・ジュジース戦では、ケージ際でイズマエウが立ち上がるギリギリの瞬間を狙って何度も膝蹴りをヒットさせKOするという嗅覚の鋭さをみせ、寝技に偏らない全般的なアグレッシブさも魅力です。
蹴りばかりではなくパンチも上手く、特にリードハンド(ジャブを撃つ前に出した手)で外角から振るフックはヒット率が高い隠し武器の一つですね~。
最大の弱点はガスのペース配分が苦手なため起こるガス欠。
強力な武器を持つ為か短期決着が多く、その為後半戦に弱いという特徴がありますね。
特にギロチンチョークが上手い反面レスリングでの削り合いを苦手としていて、ケージ際では防戦に回る→ガスを削られてしまうという場面がみられます。
ボクシングの上手いカマル・ウスマンにも1Rは打撃戦で勝っていた(これはかなり凄いと思います!)のですが、2RにTD狙いに移ったウスマンに削られた結果立ち技でも思うように動けず…という敗戦でした。
ヴァルレイは従来通りならギア全開、初回からKO狙いのパンチ&ミドルで崩して勝機をこじ開けたい感じかなーと思います。
ガス欠を警戒して慎重に攻めるパターンも考えられ、こっちの方がストラッサーにとっては嫌な展開かもしれません(汗)
ストラッサーはヴァルレイの「断頭台」と膝蹴りに警戒しつつ、ケージレスリングを主体としながらTDを獲りたい感じかなーと思います。パンチの交差からのTDは蹴りのカウンターもあると思うので、そこも要注意な気がしますね~。
コンスタントモーション
2,484円
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待ちに待ったストラッサーの復帰戦!!
ヴァルレイの勝負嗅覚は脅威ですし、どの局面でもストラッサーにとって大きな試練となると思います。
しかし、2年4ヶ月のフラストレーションをぶつけてくれると信じています!
コブラvs.断頭台の寝技対決に期待したいですね~!!!
がんばれストラッサー!!!!!