ざっくりと書いたのでだいぶてきとーですが(笑) せっかくなので!
オヴィンス・サン=プルー vs. 岡見勇信
急遽組まれた階級差カードです。
こちらで紹介した通り、OSPのリーチ&フィジカルといったアドバンテージに岡見がどう斬り込んで行くか、が焦点ですね。
岡見はどっしりと構えじりじりと距離を詰めるタイプですが、今回は体格が上の相手なのでいつも以上に動いてOSPを撹乱する必要があると感じます。
ただしOSPは蹴りの距離でパンチが届くという特性を持っている人なので、いわゆる「お見合い」は危険です。
岡見は一時期打撃が怖くて~と言われたりしてましたけど、実際は元々そういうスタイルであって相手の打撃のグレードが上がり対応しきれなかった、という感じだと思ってます。
アンデウソンさん戦も完敗と言われますが、むしろ岡見はアンデウソンさんにかなり打撃をヒットさせた方の人なんです(その結果、より強烈なカウンターを貰ってしまった訳ですけど泣)
日本MMAやPFL(WSOF)においても本質的なスタイルは変わっていないので、リスク承知でアグレッシブに攻め続ける事で突破口を掴めるか…いずれにせよ大変ですが、そこに尽きます。
もちろんOSP側も岡見は良く知っている筈なので、自分のアドバンテージを譲らず勝ちに来るはずです。
岡見の直線打撃にカウンターを合わせる可能性は少ないものの、接近戦でのサイドからのパンチや遠い間合いからの一撃をヒットさせる事はできそうです。
日本大会のメーンとして、「何か」を魅せて、残して欲しいと願っています。
ランキングとしては最上位のトップコンテンダーマッチです!
共に現王者のヨアンナ・イェンジェイチュクに敗れているものの、他の追随は許さないという強者同士であり、ウェルラウンドに強い者同士の一戦です。
近距離戦で強烈なフックで圧してケージに詰め、ボディロックからTDを狙うという、ほぼ同じ戦法でヨアンナを苦しめるも後半の打撃戦で巻き返されたという点において、両者は一致します。
違うのは打撃の質。ガデーリャが柔軟さで、アンドラージがパワーで秀でており、真っ向勝負ならアンドラージが打ち勝つものの、徐々に対応し反撃できる技術がガデーリャにはあります。
また寝技においても、ガデーリャがよりスムースで素早い動きで魅せるのに対し、アンドラージは一気に蹂躙するような力強さで魅せます。
近いタイプでありつつも、「柔と剛」の対照的な強さを内包する二人。
勝った方がヨアンナに挑戦…となるかは分かりませんが、この一勝が大きな意味を持つ事は間違いないでしょう。
近しい故に逃げ場のない戦いとなるこの一戦。その緊張感を楽しみたいです!!
五味のUFC最終試合となる事が予想されている試合です。
UFCでの長い戦いの幕を下ろす一戦の相手は、寝技師の"マエストロ"ドンヒョンです。
五味はUFCではマック・ダンジグ戦やアイザック・ヴァリー=フラッグ戦のようなレスリングとフックを混ぜた試合で総合的な強さを見せギリギリの勝利を掴んで来ましたが、近年は遂に打撃技術の向上の波に呑まれる場面も増えました。
しかし、それは強豪たちと真っ向勝負し続けた結果ですし、堂々と最後の試合を戦い切って欲しいです。
マエストロはバックテークからマウント&パウンドの勝利パターンを持ち、打撃戦も試合を経て連動性の高いサウスポーへ変化する等、一戦一戦確実に強くなってきた成長株であり、今回の試合でも進化を魅せて欲しいですね~。
グーカン・サキ vs. フランケンシュタイン・ダ・シウヴァ
2004年以来、実に2度目のMMA戦でUFCデビューとなったサキ。
キックボクサーとして、体格差のある相手に強烈なフックの連射と鋭いヘッドキックでKOを築いたのがサキであり、今回どのようにその実力をアジャストするのかで色々変わってきますね。
正直観てみないと分からないので何とも言えませんが、相手のフランケンシュタインもどっしりと構えた打撃戦を好む人なので、打撃戦になればキックボクサー時代のサキに近い動きが再現できるかもしれません。
どちらにせよ、サキのMMAファイターとしての強さはこの一戦では推し量れないので、ガツガツした打撃戦と、そこからの寝技への緊張感を持った試合となって欲しいですね。
石原暉仁 vs. ローランド・ディ
"夜叉坊"石原、ディ共に敗戦からの復帰をかけた一戦です。
夜叉坊は総合的な強さを発揮して欲しいですね~。カウンターは勿論大きな武器ですが、夜叉坊のそれは複合的な「散らし」があって初めて活きると感じます。
グレイ・メイナード戦では完封負けを喫しましたが、少しKOの意識が強すぎてパワーショットの一発を狙い過ぎだったように思います。
心理戦も含め、相手の予測の上を行く夜叉坊らしい自由な試合が観たいですね。
ディはアレックス・カセレス戦では完敗しましたが、丁寧なワンツーや蹴りといった武器でタフな試合を戦い切った経験を、この試合で出して欲しいと願います!
ジュシエル・フォルミーガ vs. 佐々木憂流迦
佐々木の大いなる挑戦。コンテンダーマッチとしては一番燃えるカードです。
お互いがグラップラー、しかもバックテークの名人という事で、粘り強さが大事なポイントですね。
佐々木に身体的アドバンテージがある事は疑いようがなく、序盤から遠距離打撃&浴びせるテークダウンで確実に優勢を取りたい感じかなーと思います。
フォルミーガは細かくステップし動く相手の方が苦手としているので、佐々木も動いて翻弄しながら必倒のポイントを見極めて欲しいですね~。
フォルミーガとしては佐々木クラスの大きな選手との試合は少なく、相対してみないと分からない部分も多いですが、それでもスクランブルとなれば大いにポジションを狙えると感じますし、バックを取れば佐々木も容易には脱出不可能だとも感じます。
細かな「封殺戦」となるかもしれないので、一挙手一投足に注目していきたいですね~。
がんばれウルカ!!!!
中村K太郎 vs. アレックス・モローノ
前回の日本大会でリー・ジンリャンに劇的な大逆転一本勝ちを魅せたK太郎。
モローノとの一戦は、今大会最も「打撃vs.寝技」の明確な対立が見えるテリトリーの争奪戦です。
モローノは緩やかなステップからじわりと近づき、そこからフルスイングのオーバーハンドフックやストレートを放つ「鉄球拳」の持ち主であり、この強烈なパンチの連打でジェームズ・ムーンタズリやニコ・プライスらをKO寸前に追い込んできたハードパンチャーです。
K太郎はどの試合も打撃戦でダメージを負いつつ寝技に持ち込み、一瞬にして一本を獲る劇的な試合を魅せて来ましたが、モローノの打撃は被弾が即KOに繋がりかねない威力であり、そこに緊張感があると感じます。
とはいえ、スクランブルから寝技に持ち込める可能性も高く、寝技になれば一気に攻められるとも思うので、スリリングながらお互いに勝機のある一戦かな~と思います。
K太郎にとっては一本を求められる状況であり、真っ向勝負で勝機を抉じ開けて欲しいです!
近藤朱里 vs. チョン・チャンミ
キックボクシングをベースとしたフィジカルの強さを活かした圧力で相手の光を消して来た近藤。
チャンミは近藤にとって初となるフィジカル&リーチのアドバンテージを取られる相手であり、近藤の強さの「証明の一戦」となります。
チャンミはリーチを最大限に活かしたワンツー&ミドルキックといった長打が武器である反面、防御無視でガンガン攻める人でもあるので、近藤はリードフックからの連打など、インファイトで勝機を掴んでいけるかが大事かなーと感じます。
安西信昌 vs. ルーク・ジュモー
地に足をつけたスタンスで圧力をかけ、右腕の腕力から一撃必殺のフックを放つジュモー。
安西もフックを得意としますが、様々な角度から放たれるフックに捕まる事は非常に危険です。
ジュモーはステップを他用せず、安西はロジャー・サパタ戦のように、打撃を掻い潜りダブルレッグTDからジュモーの光を消す試合をする方が安全でしょう。
ただし、フィニッシュに豪快に繋げていたパンクラス時代の安西が観たいというのも素直な感想です。
ただ抑えるだけでなく、安西のグレードアップした強さも観たい一戦です。
イム・ヒョンギュ vs. 阿部大治
フィジカルの強い中村勇太やブライゾン・カマカに対し、相手のフックに合わす最短距離のカウンターショットで脳に打撃を通して衝撃のダウンシーンを生んできたハワイアン・ストライカー阿部。
今回のヒョンギュもテコンドースタンスから大きく振り抜く打撃の持ち主なので、阿部にとってカウンターのチャンスは多くある試合です。
しかし、今までの相手が阿部より小柄な選手ばかりだったのに対し、ヒョンギュは阿部を上回る体格と圧力の持ち主です。
そういった相手の隙間に針を刺し倒せるのか。そこが一番の注目ポイントですね~。
一発入れば相手を大きく行動不能にできる「揺らす打撃」が打てる阿部ですが、ヒョンギュは圧力に負けた相手が放つ打撃にフックや膝蹴りを合わせ「交通事故」を起こすのが真骨頂の選手。
KOを狙う激しい試合になると感じます。(その分仕留められなければ消耗戦になるかもしれません;)
初参戦での大一番。阿部の「カウンターの証明」の一戦はもうすぐです!!
どっちかというと予想を超えた試合が観れるのが嬉しいので、上記の内容を越えた凄い試合がたくさん観れるといいなーと思います!
そして、試合開始まであと6時間!もう寝ます!w
廣田 vs. ローザの直前中止は本当に残念ですけども;
明日は全ての選手を応援しています!がんばれ~~~!!