クロネコMMA図書館🐾

ミックスドマーシャルアーツ(MMA)という格闘スポーツについて、コラムや試合レビューを書いています。

2018年1月MMAお気に入り海外選手紹介 其之2 Invicta FC 27【女子MMA】

 

 

カフマン!カフマン!カフマン!

UFCで女子階級が揃ってInvicta出身選手も増えましたねー

ジンユーさんがハムさんと戦ったり、Invictaの波は広がっていってます

でも本家本元Invictaのオシャレな空間が好きだなー

というわけで今週末1/13(土)にInvicta FC 27です!日本的には14日(日)です

観ような…(観ような…)

 

サラ・カフマン

Sarah Kaufman

ZUMA所属 SF女子バンタム級初代王者

女子MMAを代表するインファイトストライカーで、カナダ女子MMAのレジェンド。

オーソドックスで一定の距離を保ちつつ、一気に近距離に踏み込んでパンチで攻める。

強烈なリードブロー×巧みなリアショットの連携で生み出す「連打蟻地獄」が必勝パターン。

SF初代王者にしてUFCで数々の熱戦を繰り広げたカフマンが、Invictaに再登場です。

カフマンはやや前傾したスクウェアースタンス(正面構え)で圧力をかけるのが得意です。

左リードからワンツー、左で圧をかけ右アッパー等の連携技を次々と打ち込みます。

オーソドックスながらリードの威力が高く、サイドへの脱出を一発で止める威力を持ちます。

破壊力の高いリードと正確で多彩なパンチを放つリアの滑らかな連携で、一度得意な距離に捕まえると一方的に打撃を当て続ける蟻地獄に引きずり込んでいきます。

一方で圧力をかけられるのは苦手であり、TDDが基本的に両腕で押し上げて払うために、組際で足を刈られてTDされてしまうのが一番の弱点です。

かつて敗れた試合のほとんどが組際でTDを取られており、そのほとんどが柔道技で足を刈られていることもあり、大きな弱点といえるでしょう。

しかし、刈られながらも喰らいつき最終的にトップを取り返すなど、その粘りは強力です。

UFC最後の試合となったシェフチェンコ戦では、抜群の反応とフィジカルに屈する形になりましたが、3R最後にTD戦で競り勝ち強烈なパウンドで追い込んだのは見事でしたね~!

ベテランの域に達しており、キャリア初期に見せた圧倒的な爆発力には陰りを見せるものの、直近ではUFCでPVZへ挑戦するローズクラークを「連打蟻地獄」に嵌めて完全勝利。

久しぶりのInvicta参戦は、カフマンのMMA最後の大いなる挑戦となるかもしれません。

 

vs.ジェシカ・ローズクラーク(2017年3月)

苦手なパウンド時の下からのアームバーを切り抜ける等、熟練の動きが光りましたね~。

 

カフマンはvs.クーネンやvs.ラウジーでの豪快な敗けっぷりのイメージが強く持たれてしまっている気もします;

女子MMAバンタム級選手の規格が大きくなるにつれ、残念ながら持ち前の連打に嵌める前に潰されてしまう試合も増えてきました。

それでもほとんどの試合で競り合い、時にはスプリットに持ち込んできたその闘志こそが、女子MMAの潮流を生み出してきた功労者であると思います!

昨年はかつて死闘を繰り広げたクーネンがBellatorにて引退を決意しました。

女子MMAの偉大なるレジェンド、カフマンは、どのようにキャリアの幕を閉じるのでしょうか。

その勇姿を観届けたいと思います!!

 

パンニ・キアンザッド

Pannie Kianzad

"セクシースクランブル(Sexy Scramble)" アルテ・スウェーブ所属

英国CWFCで王座戴冠の経験を持つ、キックボクシングベースのストライカー。

長身とリーチを活かしたを長打を武器に、激しい打撃の交差で圧し勝つ強さを持つ。

TDはフットスウィープを得意とし、パワーとリーチを活かした強力なパウンドも得意技。

カフマンに対するのはペルシャ帝国旗を背負うスウェーデンの獅子、キアンザッド。

最近は試合間隔の長さと、従来のスタイルからの変化が気になる選手ですね~。

状来のキアンザッドはムエタイを色濃く残すアップライトからの打撃中心のスタイルでした。

奥足に体重を乗せ軽くステップしつつ、ダックインして一気に攻め込む長距離砲。

多少の被弾覚悟で相打ち上等の打撃戦で、アウトストライキングが印象的でした。

ここ最近はやや前傾しつつ深くインに入っていくスタンスに変化していますが、今現在では新しいスタンスの強みを見せる前にTDされて敗戦を喫しています。

寝業師対策としての変化かもしれませんが、逆に従来持っていたムエタイらしい鞭のような長打が空回りしてしまっているようにも感じられ、そこが不安ですね~。

今回も1年越しの復帰戦で、インファイターのカフマンにどう対応するかが注目ですね。

エヴィンジャーとパールウィの二人に完封されたことで、下になった時のリカバリー力への課題も見えました。

本来キアンザッドはカフマンにとって鬼門ともいえるスタイルだと思うのですが、試合開始後の新スタンスとの邂逅を観るまでは、どうなるか分からないと感じますね~。

果たして新スタンスの強みが観れるのか、その進化に期待しています!

 

vs.リナ・ランズバリヤ(2012年 スウェーデン

キャリア初期の一戦ですが、リーチを活かした戦法がよく分かる一戦ですね~。

 

キアンザッドは拠点をデンマークとしていて、なかなか多国籍なファイターだと思います。

スタンスの変化についてはなにぶん情報が少ないので、正直何とも言えないです。

ロングレンジフックの連打が好きなので、持ち味を消さずにレベルアップして欲しいですね~。

寝技は攻防になる前に潰されちゃうシーンも多いので、成長のカギを握るかもしれませんね。

 

チャンピオンシップでは無いのですけれども、予測できないカードで燃えますね~

キアンザッドが持ち味を活かすと、カフマン的にはしんどいな~と思ってます

一方でカフマンが格上の凄みを魅せてくれないかな~とも期待していたり

カフマン大好きなのですが、キアンザッドも復活して欲しいなー

でもやっぱりカフマンかな!カフマン!カフマン!カフマン!