ブログでも紹介した先週末の「X-1 #49」ライト級世界王座決定トーナメント。
FITE TVでのライブ配信は、残念ながら当日に中止になってしまいましたが(泣)
そのお詫びでもあるのか、なんとリプレイが無料配信されました!
元々は有料(1600円)だったので、これは嬉しい配慮でしたね~
マックス・ホロウェイも巻いたX-1ライト級世界王座に戴冠したのは誰だったのか!
というわけで試合の感想ですノシ
<X-1ライト級トーナメント 準々決勝Aブロック-1 3分3R>
ジョナヴェンが欠場し、代役に地元ハワイアンファイターのカイオが出場しました。
カイオはジャブやリードフックで距離を詰めると、近距離で力強いフックを振るい内藤へダメージを与えます。カイオは金網に抑えつつ足を掛けTD&トップを取り、内藤のTDはスプロールで防御するなど主導権を取り続けます。
内藤もミドルキックや膝蹴りで反撃を図りますが、2Rにカイオが前進しながらの12フックで内藤からダウンを奪います。
その後も内藤の攻めにダブルレッグを合わせる対応力も見せたカイオが、全ラウンドを取りきってユナニマス勝利しました。
〇カイオ・マイアズ 判定3-0 準決勝Aブロック進出
<X-1ライト級トーナメント 準々決勝Aブロック-2 3分3R>
マイクル・ブライトマン vs. 木村孔明
高い実績を持つ優勝候補マイクルに木村が挑んだ一戦。
1Rは木村のTDを逆に小外で返したマイクルがサイド&バックから完封して圧倒。
2Rもマイクルが木村のパンチに合わせてシングルレッグTDを取ります。木村はパウンドをブロックしながらバタフライガードに戻して立ちあがり、前蹴りやミドルでダメージを与えて得意の左ストレートを狙う反撃に出ます。マイクルはパンチに合わせて再びTDし、ハーフで抑えてここを凌ぎます。
3Rは木村が腹への前蹴りでダメージで先制するも、直後の飛び膝蹴りを掴んでマイクルがTDに成功。しかし木村は金網に寄りかかりブレイクで脱出すると、ガス欠で動きの鈍ったマイクルへミドルキックやジャブ&ストレートで次々とダメージを与えて主導権を握ります。
1Rはマイクル、3Rは木村。果たして判定は、2RのTDを支持されたマイクルがスプリットで勝利しました。素晴らしい接戦でしたね!
〇マイクル・ブライトマン 判定2-1 準決勝Aブロック進出
<X-1ライト級トーナメント 準々決勝Bブロック-1 3分3R>
ジョナ・エストレーヤ vs. 新居卓
27歳の若手同士の激突。ストライカーのジョナとグラップラーの新居の構図でした。
ジョナが開幕のオーバーハンドから一気にTDに成功。サイドライドから抑えこみます。
立ち上がる新居を再度TDしようとリフトしたジョナですが、新居は倒されながらジョナの左腕をキムラロックに捉えて手前の足を払いスウィープ。脱出を図るジョナを再度スウィープして強烈にハンマーロックし、新居がカウンターの関節技で一本勝利しました。
〇新居卓 1ラウンド SUB(キムラロック) 準決勝Bブロック進出
<X-1ライト級トーナメント 準々決勝Bブロック-2 3分3R>
タイタス・ストリックランド vs. 作田啓司
サドゥーの代役として、アマ3連勝中のタイタスがプロ初戦でベテラン作田と対戦。
長身ロングスパッツのタイタスはローキックを放つも逆にバランスを崩して転倒、立ち際を逃さない作田がハイエルボーギロチンで失神させて速攻の一本勝ちを極めました。
秒殺決着!
〇作田啓司 1ラウンド SUB(ハイエルボーギロチン) 準決勝Bブロック進出
これで一回戦準々決勝がすべて終了。準決勝は
カイオ・マイアズvs.マイクル・ブライトマン
新居卓vs.作田啓司
となり、決勝戦はアメリカ人対決の勝者vs.日本人対決の勝者となりました。
<X-1ライト級トーナメント 準決勝Aブロック 3分3R>
カイオ・マイアズ vs. マイクル・ブライトマン
1Rはマイクルが開幕にレベルチェンジ&ダブルレッグTDを成功させ、一気にバックを取ります。マイクルの再三の裸絞めを耐えきったカイオはシュリンプで脱出すると、即座の腹への膝蹴りでダメージを与えて五分に持ち込みます。
2Rはカイオが猛反撃。金網を背負わせ様々な角度から強振フックでマイクルへダメージを与えます。フラつきながら反撃するマイクルですが、カイオは勢いのままジャブ&膝蹴りと攻め立てます。
3R、カイオの腹への膝蹴りでついにマイクルがダウン。ポスチャーから肘打ちとパウンドを打ち続けたカイオが、見事なユナニマス勝利で決勝戦に進出しました。
マウスピースが飛んだり、試合後に水を分け与えたりと、攻防以外もアツい試合でした。
〇カイオ・マイアズ 判定3-0 決勝進出
<X-1ライト級トーナメント 準決勝Bブロック 3分3R>
一回戦をほぼ無傷で突破したグラップラー同士による、パンチの打ち合いが展開。
作田がジャブからワンツーで鋭く攻めこみ、新居もオーバーハンドやフックで反撃します。
全ラウンドに渡りほぼ差のない接戦が展開され、最終的にはジャッジに支持された新居がスプリットで勝利し、決勝に進出しました。
〇新居卓 判定2-1 決勝進出
準決勝が終了し、いよいよ決勝戦へ。
代役から激戦を勝ち上がってきたストライカーのカイオ・マイアズ。
若手対決と日本人対決を乗り越えてきたグラップラーの新居卓。
ベルトはどちらの腰に巻かれるのでしょうか?
<X-1ライト級トーナメント 決勝戦 X-1ライト級世界チャンピオンシップ 5分3R>
新居が開幕のシングルレッグTDに成功し抑えに行きますが、カイオも素早くシットアップして脱出すると、新居の首投げを潰してサイドライドを取ります。
カイオはスプロールで抑え込み細かいパンチ、新居の立ち際にバックを取りスラムでTDします。
しかし新居はジョナ戦に続き再びキムラロックで捉えると、大内に掛けながら一回転し捨身投げでスウィープ。サイドからのキムラロックで極めると、脱出しようと回転するカイオに食らいついて遂に一本勝ち!
新居がトーナメントを見事な一本勝ちで優勝し、X-1ライト級世界王座に輝きました!
新居卓 1ラウンド SUB(キムラロック) X-1ライト級世界王座戴冠
新居が3連敗からの3連勝という王座戴冠劇でベルトを勝ち取りました!おめでとー!
日本でも魅せたキムラロックを二度炸裂させ、相手の攻めにカウンターで切り返し続けるなど、体力勝負の3連戦で持ち味を活かし続けて競り勝ちました。
代役から決勝まで進出したカイオも見事でした。内藤戦とマイクル戦の激闘を制した回転力のあるパンチの連打が素晴らしく、今後も活躍して欲しいです!
優勝候補マイクルvs.木村はトーナメントで一番熱い試合でした。マイクルは長丁場でガス欠してしまいましたね。1Rのピンチを耐え、最後まで反撃し続けた木村は本当に見事でした(泣)
ワンデイトーナメントというMMAでは珍しい形ゆえに、選手たちの新しい一面も観られた面白い大会でした!