2018年3月17日(土)
---スペイン最大のMMAプロモーション、AFL!---
Ansgar Fighters League(アンスガル ファイターズリーグ)の大会感想です!
AFLはセキュリティ会社を経営するフラン・モンティエル代表によって設立されました。
スペインMMA最大のプロモーションであり、海外からも強い選手を招集しています。
スペイン国内でのMMAへのイメージはまだまだポジティブでは無いため、そんな現状を打破する為にAFLは様々な試みを行っています。
今年の3月にカナリア諸島で開催された『AFL 14』では、「TUF Latin Americaシーズン2」の優勝者&準優勝者が揃って出場する豪華な大会になりました。
AFLはパンクラスと業務提携していて、今回はパンクラスで活躍している山﨑悠輝も初の海外戦に挑みました!
AFLウェルター級チャンピオンシップ 5分×5ラウンド
ファンマ・スアレス vs. エリック・モンターニョ
(カナリア諸島 タスヒナマール)(メキシコシティ ボーンブレーカーズMMA)
「ファンマ(ファン・マヌエル)」 スアレスは、AFLの現役ウェルター級王者。
AFL生え抜きの選手で、地元カナリア諸島での初防衛戦を迎えます。
どっしりとしたパワータイプの選手で、強烈なローキックを最大の武器に持ちます。
「ペリー」 モンターニョはTUF Latin Americaシーズン2優勝者のメキシカン。
UFCでは2連敗で契約解除となりましたが、復帰戦で王座挑戦者に抜擢されました。
スイッチしながら多彩に繰り出す打撃が魅力で、レスリング勝負も得意です。
ベルトを腰に巻くのは果たしてどちらなのでしょうか!
全体を通して、モンターニョが関節蹴り&スティッフジャブで遠距離からカウンターを狙い、ファンマがローキックから慎重に距離を詰める展開となりました。
1R、ファンマはボディロックで背後を取ると、後方に投げつつヒールフックへのアテンプトをみせます。モンターニョはここを凌ぐも印象は劣勢に。
2R、モンターニョがシングルTD&ガードからパウンドで攻めます。ファンマはアームバーなど下方から反撃しますが決定打は作れず。
3R、ファンマが強烈なローキックや踏み込みに合わせたフックで攻めます。モンターニョもミドルキックやホイールキックなど多くの技の引き出しを開けました。このラウンドはどちらもあり得る展開。
4R、ファンマが腿への強烈な右ローキックを炸裂!モンターニョはサウスポーにスイッチして回避しつつダートなど反撃しますが、終盤にファンマがカウンターのホイールキック!ここでファンマが明確に差をつけます。
5R、ファンマはサウスポーになったモンターニョの右前足へ右ローキック!モンターニョもダウブルレッグTDで反撃!モンターニョは金網際のスタッキングからパウンドを連打します。そのままベースを崩さずに抑えきったモンターニョがこのラウンドを制しました。
判定はユナニマスでファンマが支持されて、王座防衛に成功しました!
勝者 ファンマ・スアレス
5R 判定3-0 AFLウェルター級王座戴冠(防衛1回目)
王者ファンマが難敵を相手に堂々とした試合を魅せて競り勝ちました!
モンターニョも試合巧者ぶりを存分に発揮しましたが、母国ファンマの力強い攻撃にジャッジの支持も向いたのだと感じます。
これぞチャンピオンシップという、緊張感のある神経戦で観ごたえがありました!
paky21@paky_soundAFL 14お気に入りシーン ①ファンマ・スアレスvs.エリック・モンターニョ AFLウェルター級王座戦は、遠距離から慎重に詰め合う打撃戦が展開されました GIFは4R、挑戦者モンターニョの関節蹴りに対して、王者ファンマがローキッ… https://t.co/K1EmuqnbVE
2018年08月05日 02:35
AFLライト級 5分×3ラウンド
(セビリア ステミファイトアカデミー)(大阪府 パンクラス稲垣組)
「ワサビ」 マリンは、エリック・モンターニョとTUF Latin Americaシーズン2決勝戦を争ったブルファイターです。UFCでは2連敗で契約解除でしたが、どちらもタフな競り合いでした。
力強いパンチと関節技を持ち、Zガードスイープの鮮やかな返しも特徴的です。
UFC契約解除後は母国スペインで活躍中。ニックネームはワサビをグワカモーレ(アボガドのサルサ)と勘違いして食べてしまった、というエピソードに由来します(笑)
山崎悠輝(やまさき ゆうき)は岡山県のゼロ戦クラブ出身のパワーグラップラーです。
鋭いTDから四つに組み、豪快な大外刈りや大内刈りを繰り出す柔道出身の選手です。
またTDの踏み込みを利用したストレートも強力で、TDへの布石にも使われます。
今回は初の海外戦で強敵への挑戦となりました!
1Rからマリンがジャブ&ストレートで圧力をかけ、中距離の攻防が展開します。
山崎はボディロックから大外刈り&大内刈りを仕掛けるもマリンは耐えて、逆に左ロングフックで捕まえると次々と強打を当て山崎を出血させます。
山崎はサイドステップから飛び込みフック&ミドルキックで応戦しますが、マリンはこれを耐えるとリバーショットや肘打ちも混ぜるなど更に攻勢に勢いを増します。
マリンがTDDからパウンドを打ち込んで2Rが終了。
山崎の出血とダメージによりTKOとなり、マリンが母国スペインで勝利しました!
勝者 エンリケ・マリン
2R TKO(負傷によるドクターストップ)
paky21@paky_soundAFL 14抜粋 ②エンリケ・マリンvs.山﨑悠輝 マリンは遠距離から飛び込んで攻める山崎に対して、山崎のミドルやローキックを把握できる距離からジャブを突き、左前方へスライドすることで上手く懐へ潜り込んで連打へと持ち込んでいました… https://t.co/wotmLtl7OP
2018年08月05日 03:25
AFLウェルター級 5分×3ラウンド
ヘラルド・ヌニェス vs. イゴール・アラウージョ
AFLウェルター級王座挑戦経験もあるヌニェスが、UFC&Venator FC3連敗から再起を狙うアラウージョと対戦しました。
1R、アラウージョのダブルレッグを両差しで防いだヌニェスは、小外掛けでTDします。
アラウージョもフックスイープでマウントポジション奪い返して、パウンドで反撃します。
パウンドを被弾するヌニェスですが、下方からの肘打ちやブリッジからのシュリンプで暴れて脱出すると、シングルレッグで抱え上げてアラウージョを金網に押し込みます。
ヌニェスは金網に押し込んだアラウージョにフック連打!アラウージョも応戦します。
ノーガードの打ち合いの末に、ヌニェスのストレートがアラウージョの顔面に直撃!
金網際の乱打戦で勝負に出たヌニェスが、豪快なKO勝利を決めました!
1R KO(ストレート)
paky21@paky_soundAFL抜粋 ③ヘラルド・ヌニェス vs. イゴール・アラウージョ アラウージョのマウントポジションから脱出したヌニェスが、シングルレッグで抱えつつ金網際に押し込んで乱打戦を仕掛けました ノーガードの賭けに出た両者、最後に立っていた… https://t.co/l95vm5Kddh
2018年08月05日 09:22
AFLフェザー級 5分×3ラウンド
チアゴ・マルチンス vs. ジョナタン・オルテガ
AFLで活躍するマルチンスが、モンターニョ&マリンと同じくTUF Latin Americaシーズン2出場選手のオルテガを迎え撃った一戦です。
1Rからマルチンスが積極的に強打を放ち、オルテガも反撃する倒し合いが展開。
マルチンスは鋭いストレートで攻めますが、オルテガは打ち終わりにリードフックを被せてダウンを奪います!
オルテガは一気にサイドポジションを取ると、アームインギロチンで捕獲!
マルチンスの脱出を許さず追い込み、オルテガが貫禄の一本勝利を極めました。
勝者 ジョナタン・オルテガ
1R SUB(アームインギロチンチョーク)
paky21@paky_soundAFL抜粋④ チアゴ・マルチンス vs. ジョナタン・オルテガ オルテガがサイドポジションで抑え込みつつ、アームインギロチンチョークで捕獲したシーンです マルチンスもステップオーバーで脱出しようとしますが、オルテガはクラッチを崩さ… https://t.co/MN5CVqb8Qk
2018年08月05日 09:35
AFLフェザー級 5分×3ラウンド
ダニエル・レケイホ vs. ミケル・メンディヌエタ
AFL前フェザー級王者で、パンクラスに内山洋次郎戦で来日経験もあるレケイホ。
1R、豪快なフック乱打と組み合いを仕掛けるメンディヌエタに対して、レケイホもカウンターのハイエルボーギロチンやリフトアップTDで次々と切り返します。
2R、メンディヌエタが豪快な左フックからの追撃をヒットさせますが、その後の勢いで後方へ転倒。隙を逃さず金網際のダブルレッグで捕まえたレケイホが、立ち上がろうとするメンディヌエタを逃さずパームトゥパームチョークで一本勝ちを極めました!
2R SUB(パームトゥパームチョーク)
paky21@paky_soundAFL 14抜粋⑤ ダニエル・レケイホ vs. ミケル・メンディヌエタ 金網際から立ち上がろうとするメンディヌエタを、レケイホが手首と左脚を固めて逃さず裸絞め→パームトゥパームチョークで勝利しました レケイホも、またパンクラスに来… https://t.co/874mDWWrEN
2018年08月05日 09:50
AFLバンタム級 5分×3ラウンド
セベンスイ・ルイス vs. ヴィクトル・マリーニョ
素晴らしい激闘!今大会を観てよかったな~と思えるナイスファイトでした。
ファンマと同門のルイスは1Rに金網際のレスリング勝負を仕掛け、マリーニョはウィザーでこれを凌ぐと、逆にギロチンを仕掛けるなど鍔迫り合いが続きます。
1R終盤に離れた両者は強打をヒットさせ合い、2Rは激しい打撃戦へと移行します。
2R、マリーニョが返しのフックから跳び膝など積極的に攻め込めば、ルイスはボディショットやクロスでカウンターを狙う白熱の攻防が展開します。
最後はルイスのリードフックが見事にクロスカウンターでマリーニョの顎に炸裂!
大の字になったマリーニョにパウンドを打ち込み、ルイスが激勝しました!!
2R TKO(リードフック&パウンド)
paky21@paky_soundAFL 14抜粋⑥ セベンスイ・ルイス vs. ヴィクトル・マリーニョ 両者譲らぬ白熱の打撃戦が展開した一戦。 マリーニョのフック&膝蹴りを耐えきったルイスが、リードフックによる見事なクロスカウンターを炸裂させてTKO勝利しました… https://t.co/Sq7cygVUMS
2018年08月05日 10:00
AFLウェルター級 5分×3ラウンド
リオネル・パディーヤ vs. エルメス・フランサ
プロ3戦目のパディーヤが、UFCレジェンドのフランサに全局面で完勝!
パディーヤは中距離の打撃戦を狙うフランサに遠距離からサイドキックやチェックフック、膝蹴りと強打を当て、寝技でもキムラからバックを取り三角フックでキープするなど盤石さをみせました。
フランサも今年で43歳。時代の変遷を感じる結果となりました。
勝者 リオネル・パディーヤ
3R 判定3-0
AFLはスペインMMAを広めようと頑張っていて、応援したくなるプロモーションですね~b
若いスペインMMA選手たちも次々と参戦していますし、今後にも期待したいです。
レケイホや山崎のように、パンクラスとの提携も続けて行って欲しいと願っています!