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ミックスドマーシャルアーツ(MMA)という格闘スポーツについて、コラムや試合レビューを書いています。

ラテンアメリカMMAの祭典!『Copa Combate 2018』フェザー級トーナメント感想

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3周年を迎えたヒスパニック系MMA最大プロモーション『Combate Americas(CA)』

今年もCA年末の祭典、『Copa Combate 2018』が開催されました!

Copaとはスペイン語でCupのことで、『Combate Cup(Combate杯)』という意味ですね~。

優勝賞金10万$を懸けて8名で争われるワンデートーナメントが中心となるこの大会。

昨年のバンタム級に続き、今年はフェザー級で『Road to Copa』と称してトーナメント出場枠の激しい争奪戦が行われ、最終的に8ケ国から1名ずつメンバーが参戦しました。

ラテンアメリカMMA戦士たちによる、ドラマチックな展開の連続でしたね~!

 

2018年12月7日(金)
セーヴマートセンター(カリフォルニア州フレズノ
 
優勝
アンドレス・キンタナ Andrés Quintana
 
優勝したのはアルバカーキ出身の27歳『ザ・バレット(弾丸)』キンタナ!
豹のようなしなやかさと、鞭のように鋭いメキシカンボクシングで栄光を掴みました!
一回戦は強打者マルロン・ゴンザレスとの真っ向勝負を粘りのボディ打ちで競り勝ち、準決勝は剛力パウンドで一回戦を圧勝したブルーノ・カネッティと激突。
怪物・カネッティの一撃にダウンし絶体絶命のピンチを迎えたキンタナでしたが、金網際のルーピングフックで起死回生のダウンを奪い大逆転勝利!決勝に生き残りました。
勝戦はメキシコの大本命、アレハンドロ・フロレスとの若き新星対決に。
キンタナは総合力に勝るフロレスに距離を支配されないよう深いクラウチからオーバーハンドの斬り合いを展開すると、最後はフロレスが攻め込んだところにカウンターのスピニングエルボーでダウンを奪い劇的なKO勝利を挙げました!!!!

 

 

 

『トーナメントは最も過酷な道を歩んだ者に最高の輝きと栄光が与えられる』
それを体現するかのように、最も過酷な対戦相手たちを神がかりのKOで下したキンタナが、CAフェザー級最強の栄冠と賞金10万$を手にしました!
一夜にして激闘の歴史が刻まれ、栄光を勝ち取る『主役』が誕生するという、まさにワンデートーナメントの醍醐味の詰まった大会となりました。(キンタナおめでとー!!!!)
 
準優勝
アレハンドロ・フロレス Alejandro Flores
 
涙の準優勝となったフロレスもまた、キンタナと同じ27歳。
一回戦では無敗のジョン・ベドヤの前進をチェックフック&ダースチョークで見事に圧倒し、準決勝もパブロ・ヴィラセカとの目まぐるしい主導権の奪い合いで魅せました。
スピードと豊富な武器を持つウェルラウンダーとして、キンタナ以上の安定感を感じました。
今後が楽しみな選手ですね~(がんばれ~!)
 

 

第3位(同率)
ブルーノ・カネッティ Bruno Cannetti
パブロ・ヴィラセカ Pablo Villaseca
 
今大会のPOTNを挙げるなら間違いなくキンタナvs.カネッティでしょうね~!
カネッティの差し合いの圧倒的なパワーと強振打撃にはキンタナもルケットも追い詰められましたし、カネッティの「怪物」っぷりを知らしめる大会となりました!(恐怖)
ヴィラセカは一回戦のダニエル・レケイホ戦を微妙な判定で勝ち進んだものの、準決勝ではフロレス相手に互角の立ち合いを魅せてくれましたね~
フロレスのTDに合わせてペル-ヴィアンネクタイを狙ったシーンは素晴らしかったです!
 
第4位(同率)
マルロン・ゴンザレス Marlon Gonzales
ジョン・ベドヤ Jhon Bedoya
ジョーイ・ルケット Joey Ruquet
ダニエル・レケイホ Daniel Requeijo
 
残念ながら一回戦敗退となってしまった4人。
ゴンザレスは優勝者キンタナをオーバーハンドで苦しめ接戦を展開しましたし、トーナメントの組み合わせ次第ではもっと勝ち上がれたかも…と思わせてくれました。
Latin FCトーナメント優勝者のべドヤですが、CAとフロレスという一つ上のステージの壁に跳ね返されてしまいましたね~;
ルケットはガストン・レイノの代役としての出場で、華やかなインジオの衣装での入場が素晴らしかっただけに、持ち味を出せずカネッティのパワーに粉砕されてしまったのは無念でした;
レケイホもセベンスイ・ルイスの代役として出場し、金網でプレッシャーをかけてシングルレッグTDで粘り強く攻めたものの、一回戦が1R決着ということもあり支持を受けるには至らずスプリットで敗退となりました。
 
ブログで紹介した3月のAFL大会で活躍したセベンスイ・ルイスの出場が嬉しかっただけに欠場が辛かった今大会でしたが、結果としては『Road to Copa』大会で実績を積んだ生え抜きのキンタナやフロレスが活躍する素晴らしい大会となりましたね~(大満足です)
ラテンアメリカのメジャー」といえる規模と国際感に溢れたCAに来年も期待です!
なのでDAZNは日本でもCAを配信してください(泣)
 
 
あとトロフィーがめっちゃ大きかったですね~!
キンタナが「ベルトも欲しいな~」みたいなことを言ってたのがほっこりしました(笑)