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ミックスドマーシャルアーツ(MMA)という格闘スポーツについて、コラムや試合レビューを書いています。

ONE Championshipお気に入り選手紹介 北米より参戦!LFA王者ジェームズ・ナカシマ

ナカシマの右脇腹には、USAレスリングのシンボルマークのタトゥーが彫られています

このタトゥーはレスリング出身のアメリカ人選手に多く、クリス・ワイドマンが彫っていることでも有名です

 

ONE Championshipで「めっちゃ好き…」となってるMMA選手を紹介していきます

ONEは昨年にキックボクシング部門とムエタイ部門が始まりましたが、MMA部門でも全171試合が行われています(自分調べ)

ONEはアジアMMAの主力プロモーションとして、今年は新たに日本、ベトナム、韓国の3国への進出を計画しており、本格的に『アジアMMAのるつぼ』としての存在感を増しています

これからガンガンONEの王座戦線が動いていくと面白いな~と思っています!

 

ジェームズ・ナカシマ

ニックネーム: ナコ(Nako)

出身: イリノイ州 ドワイト

ルーツ: カレッジレスリング、 アマチュアボクシング

所属: MMAラボ、 ハンマーボクシング

ヘッドコーチ: ジョン・クラウチ

主な獲得タイトル: LFAウェルター級王座(防衛1)

 

昨年に北米からONEに電撃参戦したLFAウェルター級王者ナカシマ。

LFAとはUFCやBellatorといったメジャーMMAプロモーションとの契約を狙う選手たちが戦う、北米のMMAフィーダー(供給)プロモーションです。

そのLFAで王座を獲得したナカシマがアジアのONEと契約したことはビッグニュースでした。

 

2016年、米国を代表するMMAプロモーションであった「RFA」と「Legacy FC」が合併してLFAは生まれました

年間30大会を開催し、王者や好成績を収めた選手は次々とメジャープロモーションへと「供給」されます

 

ナカシマはルーロン・ガードナーの出身校であるネブラスカ大学リンカーンレスリングチームに所属し、短期大学時代には国際チャンピオンに輝いた筋金入りのレスラーです。

大学卒業後にMMAラボでジョン・クラウチの指導のもと、ルーツであるレスリングとアマチュアボクシングを連携させたスタイルを作り上げました。

2015年にRFAでプロデビューし、現在までに10連勝を挙げています。

 

ナカシマのMMAスタイルで特筆すべきは、圧倒的なレスリングの制圧力です。

ナカシマはプロ戦績の全試合が判定勝利であり、序盤は打撃戦でTDの圧力を散らしつつ攻撃し、後半にかけて組み技に持ち込みTD&コントロールで勝利するスタイルです。

アンダーフック・クリンチからボディロックへ繋げるTDと、シングル&ダブルレッグドライブTDを得意としていて、体幹の崩し合いを得意なフィールドとしています。

 

ライドポジション(うつ伏せの相手を抑え込む)はナカシマが最も得意とするポジションの一つで、ここからのパウンドが試合の決定打になることも多いです。

ONE初戦のライモンド・マガメガメダリエフ戦でも、鮮やかなダブルレッグTDから4フックで固定し、ライド&パウンドで試合をコントロールして勝利しました。

 

打撃戦ではマチュアボクシングをルーツとするヒット&アウェーが光ります。

TDの制圧力を活かしたレベルチェンジのフェイントからの強打や、相手のサイドへ潜り込むシフトインに優れていて、素早いフットワークで出入りを繰り返すことで翻弄していきます。

得意技は相手の前手をパリーしてのオーバーハンド。ローキックやミドルキックも効果的に使っていき、機動力とパワーを兼ね備えた動きは魅力的です。

前述のマガメガメダリエフ戦でも、ジャブを回避しながら強いクロスで反撃をしかけ、リードジャブやローキックを打ち込み主導権を握らせない上手さが光りました。

 

現ONEウェルター級王者セバスチャン・カデスタム、肘の垂直打ち落としや一撃必殺のルーピングフックを得意技とするムエタイスタイルのストライカーです。

ナカシマのMMAレスリングは、狂暴なるムエタイ使いカデスタムにも通じるのでしょうか。

 

ナカシマはONEではまだ一戦ですが、対照的な両雄の激突は是非観てみたいです!

 

ちなみに「ナカシマ」という名前から分かる通り、ナカシマには日本人の祖父母がいます。

ナカシマのお父さんのジョン・ナカシマは、日本人の祖父母に養子として育てられました。

ナカシマが白人の血統でありつつも日本名を持つのには、こういった由来があるんですね。

父ジョンに導かれたレスリングで、ナカシマにはアジアの頂点を目指して欲しいです!

 

大学時代のナカシマは、NCAAディヴィジョン1トーナメントで2012年ベスト8の好成績を残しています

同じトーナメントにはBellator選手のクリス・ハニーカットも出場しており、ハニーカットは準優勝でした

 

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ONEの選手の紹介と言いつつ、いきなり北米LFA王者ナカシマさんの紹介でした

ナカシマさんはレスリング&パウンドの選手なので、ONE初戦では判定でどんな感じになるのかな~と思って観ていましたが、やはり制圧力が凄いな~と改めて感じました

マグワイアがテコンドー的に小刻みに跳ね回るスタイルなのに対し、ナカシマさんは重心深く構えながら素早く出入りをして攻めるスタイルなので、MMAレスラーとしてもカデスタム戦を通して個性の違いが観れると期待していて、ぜひこの試合は観たいな~と思っています

もっともカデスタム戦が決まっているわけでは無いので、あくまでも期待なのですけれども;

いずれにしても、北米からの強豪ナカシマさんのONE次戦に注目していきたいです!!