『Bellator MMA』は最近プレリム(前座試合)をYoutubeで定期配信してくれるようになり、かなり有難くて助かっています(ありがてぇ…泣)
先週末の2月22日には『Bellator 240』がアイルランドで開催されました。
Bellatorは昨年から『European Series(ヨーロピアン・シリーズ)』と銘打たれたヨーロッパMMAプロスペクト発掘シリーズを発足しており、今回はナンバーシリーズの『Brllator 240』を挟むように『European Series 7』が開催されるという珍しい形になりました。時系列で並べると
European Series 7(プレリム) → Bellator 240 → European Series 7(メイン)
こんな感じになります。
Bellatorは元々メインカードの後にポストリム(メイン後の試合)を組む等、ナンバーシリーズのTV配信に大会日程を合わせていくプロモーションですが、今回はその中でもかなり珍しい形だったな~と思います。
(正確に言えば『European Series 7(メイン)』の後に『European Series 7(ポストリム)』があったのですが、ここまで行くと大抵の人はこんがらがっちゃいますね;)
『Bellator 240』はDAZN配信、『European Series 7』は(プレリム)(メイン)(ポストリム)の3つに分かれてYoutube配信という形になり、ひとつの大会が合計4つの動画に分かれるというこんがらがりようで、めんどくさくて面白かったですね~(笑)
せっかくなので動画ごとにお気に入り試合を紹介とかします!
- 『Bellator European Series 7(プレリム)』
- 『Bellator 240(ナンバーシリーズ)』
- 『Bellator European Series 7(メイン)』
- 『Bellator European Series 7(ポストリム)』
『Bellator European Series 7(プレリム)』
アツいフィニッシュ決着が続き、地元アイルランド選手達の活躍も光ったプレリム。
イチオシの試合は第4試合のディラン・ローガンとカルム・マリーの一戦。(1時間5分~)
ローガンが横三角絞め→マリーが脱出し肩固めで反撃→ローガンが脱出しベリーダウン・アームバーで反撃と、めまぐるしくサブミッションのかけ合いが展開された試合でした。しっかり相手の技を防ぎながらガンガン切り返していく攻防は素晴らしかったですし、洗練されたスピーディーな攻防はヨーロッパMMAの魅力のひとつですね。
第1試合に登場したアサエル・アジュージはアルジェリア系フランス人でSBGアイルランドに所属している面白いルーツの選手。カヴァナ直伝のサイドスタンス使いでしたが、試合はコンスタンティン・ブラニータが確実に蹴りを掴みTDに持ち込んで勝利。二人とも今後が楽しみな良い選手ですね~。(6分~)
地元アイルランド勢ではブレイン・オドリスコルがエズバイル・ブアフサをオーバーハンドでダウンさせTKO勝ち。(56分~)
ウィル・フルーリーもジャスティン・ムーアをジャブでダウンさせ肩固めで一本勝ち(1時間32分~)して存在感を示しました。
リッチー・スマレンもアルベチ・ジアスとの熱戦を展開。試合はジアスが僅差のスプリット判定勝ち。28歳同士の二人による試合は観応えがありましたね~。(1時間43分~)
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『Bellator 240(ナンバーシリーズ)』
ナンバーシリーズでは西アフリカのギニアビサウ初のMMA選手であるイアミク・フルタドがBellatorデビュー。地元アイルランドの新星キーファー・クロスビーにスプリット判定負けするも、ストライカーのクロスビーと一進一退の打撃戦を繰り広げました。
南アフリカのフランス・ムランボもリッキー・バンデハスにフィジカル差を見せて優勢に試合を進めましたが、バンデハスが蹴りを掴みリードフックを二連続で打ち込み逆転KO勝ち。一時期選手層が薄くなっていたBellatorバンタム級にも良い選手が揃ってきていますね~。
オリヴェル・エンキャンプとルイス・ロンはナンバーシリーズでも一番の好試合でした。寝業師ロンが組み合いのパワー差を見せて攻めるも、エンキャンプが起死回生の裏拳を炸裂させ一撃KO勝ち。これでエンキャンプはBellator2連勝です!
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『Bellator European Series 7(メイン)』
メインでは人気選手を中心としたカード編成。
メインイベントを務める予定だったジェイムズ・ギャラハーは負傷して欠場してしまい、今回はコメンテーターを務めていました。
注目していたポール・レドモンド vs.ライアン・スコープが流れてしまったので、正直あんまり特筆する試合は無かったな~と思います。結果的にプレリムの方がレベルの高い試合ばかりになってしまったのは残念でした(悲しみ)
しかし開幕からクランベリーズの『ゾンビ』を大合唱するアイルランド観客の熱量は凄かったです。『ゾンビ』はMMAではジョン・チャンソンの入場曲としても知られていますね。
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『Bellator European Series 7(ポストリム)』
ポストリムは一試合のみ。動画時間は長いですが半分以上は再放送です。
唯一のポストリムではイリアス・ブライドとディエゴ・フレイタスが対戦。
キックボクサーとして来日経験もあるブライドはローキックからアッパー&ストレートの強打で攻め込み、フレイタスもオーバーハンド等で迎撃する打撃戦が展開されました。(5分~)
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Bellatorは以前にもヨーロッパで定期的に大会を開催していましたが、その際のプレリムは『BAMMA』や『CWFC』といったリージョンMMAプロモーションに共催して貰うことで賄っていました。『European Series』は、ヨーロッパMMAの新たな才能を発掘する為にBellatorがより本腰を入れているという事でもあり、上手く行って欲しいです。
現在開催中のフェザー級GPへ選出されたペドロ・カルヴァーリョやアダム・ボリッチを筆頭に、Bellatorのヨーロッパ大会から飛躍した選手も増えてきています。
各地でリージョン大会を開催して盛り上げ、同時に才能のある選手にメジャー挑戦の舞台を与える相互循環を促して行くこと。それはメジャーMMAプロモーションとして大切な必須事項だな~と感じます。
ヨーロッパを中心に中東&アフリカ選手も出場する『Bellator European Series』。
Bellatorの今後の発展の為にも、更に盛り上がって行って欲しいです!!