いや~~~~~~扇久保!!!!!!!
素晴らしい勝利でしたね~~~~~~!!!!!!✨✨✨✨✨✨
朝倉も素晴らしかった…!
前戦の痛みを勝利への対策へと昇華し、完璧な勝利を手にした扇久保。
片脚を奪われながらも、最後の最後まで諦めない勝利への執念を魅せた朝倉。
グレートファイトへ捧げるザックリ感想です!!
①右スラヴィックパンチ(ロシアンフック)と左スティッフジャブ(刻み突き)
まずはパンチの打ち合いで打ち負けなかったスラヴィックパンチ(ロシアンフック)。
かつては東スラブ選手によって脚光を浴びた、拳を外巻きにして円周軌道で叩き込むパンチです。
今回はスラヴィックパンチそのままでは無いですが、最大距離に拳を外巻きにしたルーピング(円周)パンチがよく伸びていたと感じます。
そこに合わせて左のスティッフジャブ(刻み突き)もよく伸びていましたね~。
もともとスティッフジャブは空手ルーツの選手が多用した「打つ瞬間のみ一歩前へ出て、すぐに初めの位置へ戻る」というリーチ差を埋めるジャブです。
この2種類のパンチによって朝倉はかなりカウンターを合わせづらそうにしていましたし、少し目算が狂ってしまったのかもしれませんね~。
②右カーフキックと左リードハイキック
前回に堀口が突いた朝倉の泣き所、朝倉の圧倒時なKOパワーを生み出す源泉といえる左前脚。
扇久保も今回はしっかりと狙っていきましたね~。勝利の為に他者の戦法をしっかりと参考にできる所は素晴らしかったです。
そして、本来の扇久保の最大の持ち味である左前脚によるリード(前側の)ハイキックも今回よく出ていましたね~!
空手の軌道で折り畳んでから放たれる蹴り技は最大リーチを確保することができ、テイクダウンを獲る布石にもなる重要な武器の一つです。
扇久保は朝倉がパンチを打つ為に距離を詰めようとした所で左リードのハイキックを出して、朝倉に制空権へと入らせませんでした。
2ラウンドからは左ハイキックを布石に左ローキックへの繋げていき、ハイ&ローの蹴りでパンチの距離を上手く作らせない事に成功しましたね~。
極真空手出身の扇久保の最大の打撃は「蹴り」であり、かつてアレシャンドリ・パントージャのプレッシャーをも防ぎ切った制空権を生み出す蹴りが遂に本領発揮できたという感じです!
堀口戦によって攻略法がはっきりと見えたことで、本来の武器である蹴りを十分に発揮できた事は勝利へと大きく近づけた要因であると感じます!
③右アッパーへのパリー(パーリング)、エルボーブロッキング
前回の試合、扇久保にとって最大の脅威となった朝倉の右アッパー。
朝倉は扇久保戦まであまり右アッパーを出していなかった(それまで縦軌道の技は膝蹴り中心だった)為、レベルチェンジ使いの扇久保にとっては完全にこの右アッパーに嵌ってしまった感がありましたね~;
今回は右アッパーや左リードフック等に対してパリー(パーリング、掌や前腕を使って相手の打撃を払いのける防御法)やエルボーブロッキングによって防御しており、前戦の敗因を対策して臨んだことが分かる一場面でした!
おわりに
「1戦目で扇久保にして欲しかったことを全てやってくれた」という一戦でしたね~。
もちろん前戦で負けてしまったのは朝倉のKOパワーとレベルチェンジを防ぐ右アッパーの前に本来の闘い方が出せなかったという点で朝倉の見事な勝利でした。
今回の扇久保の勝利は前回の敗戦があったからこそ、しっかりと対策をとって挑めた成果であったのかな~と感じましたね~。
上記の対策をはじめとする勝利へのピースが全て埋まったからこそ、扇久保は今回のリベンジを達成できたのだと感じます!
扇久保はあの伝説のUFC登竜門番組『TUF 24シーズン』の準優勝者。
『TUF 24シーズン』は 当時のUFC絶対王者デミトリアス・ジョンソンの牙城を崩すべく、世界各国から16人のフライ級王者たちが招聘され、ジョンソンへの王座挑戦権を懸けて闘ったTUF史上最高峰のシーズンの一つです。
その中には現UFCフライ級王者のブランドン・モレノや、UFCフライ級コンテンダーのアレシャンドリ・パントージャたち強豪選手が揃っており、そんな中で活躍する扇久保をオンタイムで観ていましたね~(遠い目)
『TUF 24』優勝はティム・エリオットに敗れて惜しくも準優勝ながら、通例ではTUF準優勝者もUFC契約を勝ち獲れる…筈でした。
しかし、結果はなぜかUFC契約できず…。
そんな扇久保だからこそ、大きなリベンジを達成してくれたことは本当に嬉しいですね~(´TωT`)アノタタカイハムダデハナカッタ・・・
敗れてしまった朝倉も、3ラウンドの粘りは本当に素晴らしかったですね~。
右カーフで左脚を殺され、KOパワーも奪われ…しかし、残った片脚で最後までテイクダウンを耐え切った姿からは、勝負を諦めない勝利への執念を感じました。
天性のKOパワーを持ち、着火すれば火の玉のように燃え上がる一方で、修正が苦手な不器用なところがある朝倉。
お兄さんが柔軟なカウンタースタイルなのと対照的な朝倉ですけれども、最後まで諦めなかった強い勝利への執念があれば、また大きな爆発力を生む原動力になってくれると感じます!(頑張れ~~!!)
両者ともに前戦において拳の負傷があったとのことで、改めて1DAY・トーナメントの過酷さを感じると共に、限界まで力を出し切った二人に万雷の拍手を送りたいです…!!👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻
そういう試合を魅せてくれた二人に感謝です!✨🐯🎍✨