クロネコMMA図書館🐾

ミックスドマーシャルアーツ(MMA)という格闘スポーツについて、コラムや試合レビューを書いています。

リオン・エドワーズ 路上のロッキー

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f:id:paky21:20200109200541p:plainf:id:paky21:20191230103726p:plainエドワーズ vs.f:id:paky21:20200120233119p:plainf:id:paky21:20200202234537p:plainチマエフが延期になっちゃいましたね~

来年の1月に改めて組むという話ですけれども、どうなることやら(話半分)

 

このカードはブログを書いている途中(1/3くらい書けていました)でしたけれども、残念ながら一旦寝かせるしかないな~(´;ω;`)

改めて二人のカードが組まれたら、続きを書きたいと思っています!

 

リオン・エドワーズf:id:paky21:20200109200541p:plainジャマイカ血統のf:id:paky21:20191230103726p:plainイングランド人。

銃声鳴り響くf:id:paky21:20200109200541p:plainジャマイカのスラム(キングストン)で生まれ、ギャングの抗争が耐えないf:id:paky21:20191230103726p:plainイングランドの街(バーミンガム)で育ったという、ストリートクライムの脅威に晒されて人生を歩んできた人です。

「ロッキー」というニックネームは、ストリートの脅威から身を守る闘いに明け暮れた青年時代のエドワーズの綽名です。

定まったルーツを持たない生粋のMMA選手であり、イングランドMMAの成長とともにストライカーから寝技も強いオールラウンダーへと成長を遂げました。

技巧派として成長を遂げる一方、デビュー初期の身体能力をフルに爆発させた伸びのある打撃を打たなくなっているのが心配の種で、今回のチマエフ戦はかつての「路上のロッキー」エドワーズの獣性が解き放たれる可能性に期待がかかる一戦でしたね~。

 

なんにせよマスヴィダルのようにストリートなキャラを売りにするというのは、ストリートの脅威からMMAによって救われたエドワーズにとって非常に嫌だろうなぁと感じますね~

エドワーズは生まれた時からギャング&ストリートの世界を生き抜いてきた人であり…それを殊更に売りにしない所がこの人のカッコよさだな~と思います

今後はエンデバーにソッチ方面で売り出されてしまうかもしれませんけれどもね~💦

 

改めてエドワーズ vs. チマエフのカードが組まれて欲しいな~~~

 


エドワーズがよく使用する入場曲。「グラインディング・オール・マイ・ライフ」

作者のハッスルさんもギャング出身の方でしたが、一昨年に銃撃を受け亡くなられています…;

人生を懸けてグラインディング(練磨)してきたエドワーズの牙が王座に突き立てられる日は、果たして訪れるのでしょうか。

 

 

TJ・ディラショーの「シフティング」とは 【MMAお気に入りテクニック紹介①】

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シフティング(Shifting)は、元々はボクシング用語です。

 

正式な名前を「フィッツシモンズ・シフト」といい、19世紀晩年~20世紀初期に活躍した英国のボクサー、ボブ・フィッツシモンズという方の伝説のフィニッシュブローに敬意を表して名を授けられた技です。

パンチの慣性に合わせて対角線上の脚をシフト(重心移動)する事で死角に潜り込み近距離の致命打を打ち込む、という技術であり、これをMMAにアップデートしたのがTJ・ディラショーの「シフティング」といえます。

 

TJ・ディラショーはMMAの寝技の根幹からキックボクシング技術を有した選手であり、その体幹の良さとすばしっこさがこの複雑怪奇なスイッチ&フットワークを形にしたと思います。

根幹にあるのは「キックはパンチから生まれ、TDはキックから生まれ、パンチはTDから生まれる」というMMAストライキング基本構造です。

ディラショーはこの三すくみの様な構造(実際はもちろん例外もあります)を利用して、複雑な連携攻撃で相手の虚をつくことに成功しました。

 

田村一聖からダウンを奪った一連の動きに、ディラショーのシフティングの一端を観ることができます。

右クロスから右ロー、そこからレベルチェンジ(ダッキング)しながらスイッチ、更にもう一度スイッチして再度レベルチェンジで上昇、慣性に乗ったまま踏み込んで狙い澄ました左の膝蹴り(ヘッドキック)…この間に実に5つ以上のフェイントが仕込まれています。

田村は決してディラショーの動きに反応できなかった訳ではありません。実際1ラウンドはかなり拮抗しており、空手のスタンスから先んじてディラショーの攻撃を読んで避ける様は見事です。

しかし、反応できるが故に、読めたが故にレベルチェンジ(ダッキング)に反応し、迎撃の体勢を取ったところにディラショーの罠に嵌ってしまいます。

相手の反応が速いからこそ、その反応を引き出して虚を突く…これがTJ・ディラショーの「強者を喰う」秘訣でした。

 

TJ・ディラショー以来多くの選手がシフティングを使いますが、いまだに彼の域に達した選手はいません。

唯一の対抗馬はコーリー・サンドヘイゲン。新世代のシフティング使いです。

 

来年はTJ・ディラショー vs. コーリー・サンドヘイゲンを是非とも観たいです

それはシフティングの歴史…ひいてはMMAストライキングにおいて「この二人にしか開けない扉」を開くことになるでしょう!!

 

しかし、田村一聖戦でも倒れた後で余計な一発を入れるディラショー…やっぱり自制があんまり効かない人なんだよなぁ…😖💦

 

「呪われし空位」に終止符を打つ。『Brave CF 42』フライ級 初代王座決定トーナメント開催!【バーレーンMMA】

www.instagram.com

Brave CF 42

ブレイヴ・コンバットフェデレーション42

f:id:paky21:20200922131614p:plainバーレーン王国 リファー

📅2020年9月25日(金、日本時間)

午前1時開始(日本時間)

🏟️バーレーン国立競技場

📺公式サイト、FITE TV

 

今週に「Brave CFフライ級 初代王座決定トーナメント」が開催されます。

本トーナメントは昨年から何度か延期されており、開催地がブラジルからバーレーンに変更、出場メンバーも16人から8人に絞られるなど二転三転してきました。

「呪われし空位」の王座らしい不幸っぷりではありますが…💦

因縁に終止符を打つ決戦の幕が開きます!

 

  • Brave CFフライ級…「呪われし空位」の歴史
  • トーナメント出場選手の紹介
  • おわりに…試合への展望

 

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