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ミックスドマーシャルアーツ(MMA)という格闘スポーツについて、コラムや試合レビューを書いています。

2012年MMA総まとめ 三月のベストファイト選出!【女子MMA革命の火が燃える】

UFC on FX 2』 3月2日 オーストラリア、ニューサウスウェールズ州シドニー
 /『UFC 127』以来となる、三度目のUFCオーストラリア大会でした。メインカードに豪州ファイターが一人もいないという強気なイベントの成功により、オーストラリアでのUFC人気の高さが伺えるイベントでもありました。今大会でUFC初のフライ級が設立。王座決定トーナメントが行われましたが、ジョンソンvs.マッコールの判定のジャッジ集計ミスで再戦が組まれるという煮え切らない出足となりました。

UFC on FX 2 ウェルター
○マルチン・カンプマンvs.チアゴ・アウベス×
 /満足度:☆☆☆
 /北欧MMAのパイオニア、カンプマンの勝負強さが光った試合です。アウベスの剛腕をテクニカルな打撃で捌き、3R終盤にテイクダウンからのマウントギロチンで一本勝ち。職人技の勝利でコンテンダー船に向けて存在感を示す勝利となりました。
UFC on FX 2 フライ級王座決定トーナメント準決勝
○ジョセフ・ベナビデスvs.漆谷康宏×
 /満足度:☆☆
 /バンタム級屈指のインファイター、「ビーフケーク」ベナビのフライ級初転向試合でした。修斗王者である漆谷のアウトボックスをパワー&テクニックで圧殺。1Rに体力を奪い2Rに仕留めるという、完璧な試合展開を実行しKO勝利で準決勝に進みました。
UFC on FX 2 フライ級王座決定トーナメント準決勝
△デメトリアス・ジョンソンvs.イアン・マッコール
 /満足度:採点不可能
 /UFC最速の男「マイティマウス(MM)」ジョンソンが、フライ級最高峰TPFフライ級王者の喧嘩師マッコールと激突。持ち前のスピードを活かしたジョンソンがヒット&アウェイを展開するものの、マッコールもボクシングで反撃、オクタゴンを縦横無尽に動き回る凄まじい運動量の試合となりました。3RにMMを捉えパウンドアウト寸前まで追い込んだマッコールの勝利だと思っていましたが、結果はドロー。「引き分けの場合は延長1Rを行う」という特殊ルールであったのですが、ジャッジの集計ミスの為MM勝利が宣告、そのまま延長が行われず再戦が組まれるという豪州コミッションへの不信感が募る試合となりました。試合自体は☆☆☆ですが以上の理由により採点は不可能です。
UFC on FX 2 ライトヘビー級
○ジェームズ・テフナvs.アーロン・ロサ×
 /満足度:☆☆☆
 /現代MMAで貴重な「痛いパンチ」を放つニュージーランダー・ストライカーのテフナがホーム大会で貫禄のKO勝利。ぐらりとダウンするロサの衝撃シーンが印象に残る試合でした。ニュージーランダー同士であるテフナの痛拳とハントの剛腕はどちらが強いのか観てみたいです。
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『Strikeforce: Tate vs. Rousey』  3月3日 USA、オハイオ州コロンバス
 /2009年の『Carano vs. Cyborg』以来となる、女性ファイターがメインを務めた北米メジャーイベントであり、女子格闘技の歴史を大きく動かしたイベントとなりました。ラウジーvs.テイトとカウフマンvs.デイビスの2試合は、それまでの女子格闘技に持たれていた暴力的なイメージを覆し、本格的な「勝負の世界」を生み出すことに成功したのでした。試合後にロレンゾ・フェティータ代表はUFC女子部門設立を示唆し、女子MMAは急速に発展していくことになります。

Strikeforce 女子バンタム級タイトルマッチ
ロンダ・ラウジーvs.ミーシャ・テイト×
 /満足度:☆☆☆
 /女子格闘技の歴史が大きく動いた一戦です。王者テイトの打撃とディフェンスを掻い潜ったラウジーが執念のアームバーでショッキングな一本勝ちを収め自身の連勝記録を伸ばすとともに、SFバンタム級新王者になりました。敗れたテイトの執念もまた垣間見える試合となりました。
Strikeforce ウェルター
三崎和雄vs.ポール・デイリー×
 /満足度:☆☆☆
 /日本人中量級の雄、三崎さんがウェルター級初転向。圧倒的なパワーを持つムエタイ式ストライカーのデイリーと緊迫した打撃戦を展開しました。日本トップクラスの素早いフットワークから出入りの激しい打撃戦でデイリーを封殺、3Rに額をカットするもののそのまま前進を続けた三崎さんが判定で勝利を手にしました。流血したまま仁王立ちする三崎さんにたじろいだデイリーの姿が印象に残る試合でもありました。
Strikeforce 女子バンタム級
○サラ・カウフマンvs.アレクシス・デイビス×
 /満足度:☆☆☆
 /女子MMAバンタム級ベストストライカーの「ダンサー」カウフマンとバックハンターのデイビスが次期挑戦権をかけて激突。カナダ人女子トップファイター同士による、総勢400発以上の打撃が飛び交う凄まじい打撃戦が展開されました。打撃の制度に勝るカウフマンが主導権を握り勝利したものの、3Rにはテイクダウンからトップを奪い猛反撃に出たデイビスの強さも光りました。ラウジーvs.テイトとはまた違う面での女子MMAの可能性を感じさせる熱い試合でした。
Strikeforce ウェルター
○ロジャー・ボウリングvs.ブランドン・セイリング×
 /満足度:☆☆☆
 /試合開始から足を止めて殴り合いが展開された熱い試合です。両者ともに打撃を何度も被弾しながらも勇猛に攻め続けた試合でしたが、ボウリングがテイクダウンからパウンド連打でレフェリストップを呼び込み勝利しました。敗れたセイリングは試合後に過去の性犯罪隠ぺいにより解雇されました。残念です。
Strikeforce ライト級
○パット・ヒーリーvs.カロス・フォドー×
 /満足度:☆☆☆
 /SFライト級の門番的存在のタフガイ、ヒーリー兄が鋭いパンチを武器とするフォドーを迎え撃った試合です。序盤のフォドーの打撃を凌いだヒーリーがテイクダウンから体力を削り、カウンターの肩固めでタップを奪い一本勝ち。盤石の強さとスロースターターの意地を見せました。
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『Bellator 60』 3月9日 USA、インディアナ州ハモンド
 /BFCシーズン6の第一開催イベントであり、フェザー級タイトルマッチとフェザー級トーナメント準々決勝4試合が行われました。王者ウォーレンに挑戦予定であったパトリシオ・フレイレ(シーズン4優勝者)が拳の手術により欠場し、もう一人の優勝者であるパット・カーラン(サマーシーズン2011優勝)が繰り上げで王座に挑戦しました。

Bellator 60 フェザー級タイトルマッチ
○パット・カーランvs.ジョー・ウォーレン×
 /満足度:☆☆☆
 /勝利への執念と巧みなレスリングを持つ王者ウォーレンさんがテイクダウンを仕掛けるもの、若き成熟者のカーランがクリンチを駆使し徐々に打撃でウォーレンさんを圧していき、最後は隙を見せない的確な打撃のラッシュで完全KO勝利。フェザー級に転向した若きテクニシャンが念願のベルトを手にしました。ウォーレンさんはバンタム級のヴィラ戦に続くKO負けで、弱点である立ち技の対策をいよいよ迫られることになりました。
Bellator 60 シーズン6フェザー級トーナメント準々決勝
○ダニエル・ストラウスvs.ジェレミー・スプーン×
 /満足度:☆☆
 /シーズン5トーナメント準優勝者のドレッドロックスファイター、ストラウスが再びトーナメント参戦。スプーンのロングストレートとテイクダウンを独特のカウンターレフトとローキックで封じ、そのまま距離感を支配したストラウスが準決勝進出を決めました。
Bellator 60 シーズン6フェザー級トーナメント準々決勝
○マイク・コーリーvs.ロニー・マン×
 /満足度:☆☆☆
 /ヴァギネイ・ファビアーノ欠場により参戦したコーリーが、1Rに打撃でダウンを奪われたもののテイクダウンでマンの体力を削り、勢いのあるパウンドで新鋭対決を制しました。マンも打撃のキレが冴えわたりコーリーを追い詰めるなど、白熱した攻防が展開されました。
Bellator 60 シーズン6フェザー級トーナメント準々決勝
マルロン・サンドロvs.ロベルト・バルガス×
 /満足度:☆☆
 /サマーシーズントーナメント準優勝者のサンドロがトーナメント連続参戦。ストライカーのバルガスをボクシングで圧倒し、最後はリアネイキッドチョークで完全勝利で再挑戦をスタートさせました。
Bellator 60 シーズン6フェザー級トーナメント準々決勝
○アレシャンドリ・ベゼッハvs.ケニー・フォスター×
 /満足度:☆☆☆
 /ジェナイル・ダシウバの前日計量失敗に伴い、第一試合出場予定だったフォスターが緊急参戦。シーズン4ベスト4ファイターとして勇猛果敢な攻めを見せたフォスターでしたが、怪力×柔術テクニックを持つ「ポポ」ベゼッハのリフトからのテイクダウンでバックを奪われ、パウンド+リアネイキッドで無念の一本負けとなりました。
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『Bellator 61』  3月16日 USA、ルイジアナ州ボージャーシティ
 /シーズン6第二大会。メインはシーズン5でノーコンテスト無効試合)となったエリック・プリンドルとチアゴ・サントスとのヘビー級トーナメント決勝戦になる予定でしたが、プリンドルのインフルエンザ感染により『Bellator 62』へ延期されることになりました。メインを含めミドル級トーナメント準々決勝4試合が開催され、強烈な個性を持つファイター達が熱戦を繰り広げました。
Bellator 61 シーズン6ミドル級トーナメント準々決勝
マイケル・ファウカォンvs.ノフマン・パヘジー×
 /満足度:☆☆
 /互いにダーティーさも見せ合ったメインは、ファウカォンがスピード差でパヘジーの勢いを止め、カウンターでダメージを蓄積させてダウンを奪うなど優勢のまま判定勝利しました。
Bellator 61 シーズン6ミドル級トーナメント準々決勝
ヴィアチェスラフ・ヴァシレフスキーvs.ヴィクトー・オドネル
 /満足度:☆☆☆
 /シュレメンコに続きコマンドサンボ1stRグランドマスター、ヴァシーがトーナメント参戦。オドネルにコンパクトな打撃を何度もヒットさせダウンを奪い主導権を握り勝利しました。オドネルもストップ寸前の場面を凌ぎ最後まで闘うハートを見せてくれました。
Bellator 61 シーズン6ミドル級トーナメント準々決勝
○ブルーノ・サントスvs.ジヴァ・サンタナ×
 /満足度:☆☆☆
 /腕関節職人「アームコレクター」サンタナとブラジルローカルで目覚ましい活躍を見せた南米の重戦車「カリオカ」サントスの新旧ブラジリアン対決。ブラジリアンの中でも突出した身体の分厚さと突進力を持つカリオカが豪快なオーバーハンド&テイクダウンで圧し続け、ジヴァも一瞬の隙をついてキムラやヒ-ルを狙うなど見せ場を作る好勝負に。結果はサントスが勝利したものの肩を負傷し無念の欠場となってしまいます。互いに良い選手であるので来年も活躍してほしい2人です。
Bellator 61 シーズン6ミドル級トーナメント準々決勝
○ブライアン・ロジャースvs.ヴィトー・ヴィアナ×
 /満足度:☆☆☆
 /シーズン6の立役者、殴り屋「プレデター」ロジャースの試合です。シーズン5準優勝の柔術家ヴィアナのテイクダウンを許さず、1R終盤に走り抜けるようなカウンターの飛び膝蹴り一発で試合を決めて見せました。よく見るとヴィアナのパンチに後出しで膝を出しており、ロジャースの打撃センスが垣間見られる試合となりました。今年のハイライトです。
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『Bellator 62』 3月23日 USA、テキサス州ラレード
 /シーズン6第三大会。今大会に延期されたシーズン5ヘビー級決勝戦ですが、サントスが契約体重をオーバーし失格となりまたも中止に。この結果を受けてプリンドルが優勝者となり王者コール・コンラッドへの挑戦権を獲得するという後味の悪い結果となりました。試合はライト級トーナメント準々決勝4試合が行われ、ウェルター級から転向を果たしたウィードマン&ホーンがその強さを見せつける結果となりました。
Bellator 62 シーズン6ライト級トーナメント準々決勝
○ロイド・ウッダードvs.パトリッキー・フレイレ×
 /満足度:☆☆
 /シーズン4の準優勝者フレイレ兄のイレギュラーな動きから放たれる一撃必殺の打撃と、同トーナメントベスト4のウッダードの鋭いジャブとの応酬で予測不可能な大乱戦となったメインです。最後は寝技精度の差が勝敗を分け、多くのパンチを受けながらもウッダードが見事にキムラで一本勝ちしました。
Bellator 62 シーズン6ライト級トーナメント準々決勝
○リック・ホーンvs.ヒカルド・チルローニ×
 /満足度:☆☆☆
 /アテネ五輪柔道代表で打撃の完成度も高い現代MMA最高峰の柔道ファイター「ジンギス」ホーンがライト級初転向。柔術家でありながら鋭い打撃で主導権を握るチルとの打撃系グラップラー対決となりました。互いにステップが冴えわたる緊迫した打撃戦の中でホーンが見事なクロスカウンターをヒットさせそのままチルをパウンドアウト。戦慄のKO勝利で準決勝に進出しました。
Bellator 62 シーズン6ライト級トーナメント準々決勝
○ブレント・ウィードマンvs.JJ・アンブローズ×
 /満足度:☆☆☆
 /白蓮空手出身の固い拳を持つウィードマンがMMAファイターとしての完成度を見せた試合です。アンブローズの勢いのある攻めを尽く打撃で粉砕し、最後はギロチンチョークを仕掛けたアンブローズにヴォンフルーチョークでカウンターの一本を極めました。ちなみにヴォンフルーチョークはギロチンの際に首にかけられた相手の腕を使った肩固めのような技で、2006年に『UFN3』でジェイソン・ヴォンフルーが使用し有名になったことからこの名前が浸透しています。
Bellator 62 シーズン6ライト級トーナメント準々決勝
○チアゴミシェウvs.ヘネ・ナザレ×
 /満足度:☆☆
 /ミドル級に続くブラジリアン対決となった今試合では、2001年ムンジアルフェザー級優勝者ナザレがテイクダウンで攻めるものの決定的場面を作れず、キックボクシング出身のミシェウがアッパー&キックを効かせて判定勝利をあげました。
Bellator 62 ライト級
○デイブ・ジャンセンvs.ジェイコブ・カーワン×
 /満足度:☆☆☆
 /元WECファイターのジャンセンと『Bellator 54』でヘネ・ナザレに勝利したカーワンが攻守入り混じる寝技戦を展開。2Rにカーワンのリアネイキッドチョークで絶体絶命に追い込まれるも脱出したジャンセンが、その後はトップを死守しスプリット判定勝利を手にしました。
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『Bellator 63』 3月30日 USA、コネチカット州アンキャスヴィル
 /シーズン6第四大会。今大会ではウェルター級トーナメント準々決勝4試合が開催されました。元UFCファイターのウォーマシーン(旧名ジョン・コッペンヘイバー)とブライアン・フォスターの参戦が発表されたものの、WMが逮捕(もう何度目?)され欠場、更にフォスターも脳内出血でドクターストップとケージ外での波乱が多く見られた大会でした。
Bellator 63 シーズン6ウェルター級トーナメント準々決勝
○カール・アムースvs.クリス・ロザーノ×
 /満足度:☆☆☆
 /WM欠場によりシーズン5ベスト4の「クリーブランド・アサシン」ロザーノが緊急出場。フランスウェルター級最強の怪物「サイコ」アムースと激突しました。破壊力ある荒々しい闘いが身上のロザーノを、更なる荒々しさと芸術的リバースからの突くようなパウンド→リアネイキッドチョークで下したアムースが準決勝進出を決めました。
Bellator 63 シーズン6ウェルター級トーナメント準々決勝
○ブライアン・ベイカーvs.カルロス・アレシャンドリ・ペレイラ×
 /満足度:☆☆
 /シーズン2ミドル級準優勝&シーズン5ベスト4の「ビースト」ベイカーがウェルター級初転向で3度目となるトーナメント参戦。同じくシーズン5ベスト4ファイターのルイス・サントスと鍔迫り合いを繰り広げた「インジオ」ペレイラと対戦しました。試合は距離感をつめきれない慎重な打撃戦となり、3Rにテイクダウンを成功させたベイカーがスプリットで判定勝利を手にしました。
Bellator 63 シーズン6ウェルター級トーナメント準々決勝
○デビッド・リッケルズvs.ジョーダン・スミス×
 /満足度:☆☆☆
 /コーリーと並びシーズン6で目覚ましい活躍を見せた新鋭アメリカン、リッケルズが鮮烈なKO勝利をあげた試合です。フォスターの代役として参戦したスミスも勢いのあるボクシングを持つニューカマーでしたが、鋭い踏み込みから強烈なパンチ→アッパー→パウンドを叩き込んだリッケルズが22秒殺KOで準決勝進出。野生児のような風貌も相まって強烈なインパクトを残しました。
Bellator 63 シーズン6ウェルター級トーナメント準々決勝
○ベン・サンダースvs.ラウル・アマヤ×
 /満足度:☆☆
 /元UFC選手で万能スキル+ロングリーチが特徴のシーズン5準優勝者「キラーB」サンダースがウェルター級トーナメントに連続出場。強烈なパンチを持つアマヤの突進をいなし、寝技でも多彩な足技でプレッシャーをかけ続け貫禄の判定勝利をあげました。
Bellator 63 ミドル級
○ダン・クレイマーvs.ジェフ・ネーダー×
 /満足度:☆☆☆
 /『Bellator 48』からの因縁の再戦。前戦で『TUF6』ベスト8ファイターのクレイマーは8割方試合をコントロールしていたものの、3Rにネーダーの鋭いパンチを被弾し続け逆転のスタンディングTKO負けを喫しました。今回は互いにダウンを奪いあう大熱戦に。それでもネーダーの上、中に打ち分けるパンチを喰らいあわやの場面もあったクレイマーが執念のテイクダウンを決めてスプリット勝利でリベンジを達成しました。
Bellator 63 ウェルター
アンドレイ・コレシュコフvs.タイワン・ハワード×
 /満足度:☆☆☆
 /ロシアンショックの大本命、驚異のニュージェネレーション・ロシアン「スパルタン」コレシュコフのBFCデビュー戦。拳法スタイルのタイワン・ハワードとの打撃戦の中パンチ一閃でKO勝利。パンチを被弾したハワードがゆっくりと前に崩れ落ちるシーンは衝撃の一言。
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ベストファイト・オブ・ザ・マンス
Strikeforce ウェルター
三崎和雄vs.ポール・デイリー×

Strikeforce 女子バンタム級
○サラ・カウフマンvs.アレクシス・デイビス×
 /ダブル選出。カウフマンvs.アレクシスは女子MMAの発展と本気度を象徴するような、すべてを懸けた殴り合いにただただ拍手。一歩も引かないハートの強さを見せてくれました。ハートの強さといえば三崎さんの気迫が怪物デイリーを下がらせたシーンも引けを取らず。デイリーをここまで立ち技で萎縮させた選手は世界で三崎さんだけでしょう。格闘技の本質的な魅力と価値を改めて伝えてくれた2試合でした。

ベストノックアウト・オブ・ザ・マンス
Bellator 61 シーズン6ミドル級トーナメント準々決勝
○ブライアン・ロジャースvs.ヴィトー・ヴィアナ×
 /衝撃的なKOは数あれど、Bellatorシーズン6トーナメントの火付け役となったのはこの試合でしょう。ロジャースの豪快な試合運びは非常に明快であり、そこから2012年屈指のフィニッシュが生まれました。

ベストサブミッション・オブ・ザ・マンス
Strikeforce 女子バンタム級タイトルマッチ
ロンダ・ラウジーvs.ミーシャ・テイト×

Bellator 62 シーズン6ライト級トーナメント準々決勝
○ブレント・ウィードマンvs.JJ・アンブローズ×
 /またまたダブル選出。女子MMAの革命児ラウジーが名実ともにトップファイターとなった試合であり、まさしく「必殺」のアームバーで女子MMAの未来も切り開いて見せた試合でした。ウィードマンはヴォンフルーチョークという珍しい技であることもありますが、いつ極まったか一瞬分からないような落ち着いていて盤石な極め力へのリスペクトを込めて選出です。

ベストイベント・オブ・ザ・マンス
『Strikeforce: Tate vs. Rousey』  3月3日 USA、オハイオ州コロンバス
 /文句なしのベストイベント。女子、男子ともに熱い試合が続出した素晴らしい大会でした。
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この時期はUFC日本大会の余韻もあってしばらくボーっとしていた時期でした。UFCが開催されない期間でのBFC開催は「やっぱUFCが観たいなぁ」と感じてしまったほどでした。振り返ってみると熱い試合ばかりだったのですけども。そして女子MMA革命の火が燃えたのもこの3月でした。来年はどうなるか分かりませんが、女性ファイターの純粋な闘志が実を結ぶ場が発展することを願っています。


『イベント名』 月日、会場

階級
赤コーナーvs.青コーナー
 /満足度:☆☆☆
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