MMA入場曲ぶらり旅の第2回は、UFCウェルター級伝説の男マット・ヒューズです。
ヒューズはUFCを通して一曲のカントリーミュージックを使い続けた選手でした。
頻繁に入場曲を変える選手も多いなかで、ヒューズの「こだわりの一曲」を持っている感じはカッコよくて好きでしたね〜。
というわけで、今回はその「こだわりの一曲」についての書いてみました!
前回の記事はコチラです⇩
#1 ダン・ヘンダーソンの「Maid in America」
#2 マット・ヒューズ
「A Country Boy Can Survive(ア・カントリー・ボーイ・キャン・サバイブ)」
1981年にハンク・ウィリアムズJr.(ランドール・ハンク・ウィリアムズ)がリリース。
ウィリアムズJr.の父ハンク・ウィリアムズは、若くしてこの世を去った伝説のカントリーミュージシャンです。
偉大な父の二世として苦難の時期を乗り越え、ヒット曲を生み出したのが息子ウィリアムズjr.でした。
「A Country Boy Can Survive」はヒルビリーと呼ばれる独自の文化を持ったアメリカ白人の人達を謳った曲です。
ヒルビリーとはスコットランド系アイルランド人の血統を持つ人達のことで、中西部のアパラチア山脈を中心に伝統的な風習を守って暮らしています。
ヒルビリーの音楽はカントリーミュージックの起源の一つでもあり、寡黙な「働く人」の持つ力強さを感じさせます。
「A Cantry Boy Can Survive」の落ち着いた曲調にも、そのような力強さを感じますね~。
マット・ヒューズはイリノイ州の農場で生まれ育ったカレッジ・レスラーです。
ヒューズはUFC初代ウェルター級王者パット・ミレティッチの薫陶を受け、ミレティッチが作り上げたレスリング・ベースのMMA最適化戦闘術を継承しました。
ヒューズの優れた肉体とミレティッチの先進的な戦術が組み合わさり、ヒューズはUFC2000年代初期を牽引するウェルター級のエースとなりました。
UFCで多くの成功を納めたヒューズですが、現在でも生まれ育ったイリノイ州の農場でトラクターを動かし続けています。
ヒューズはアメリカの豊かな自然と共に過ごし、アメリカのレスリングをベースに真っ向から闘い続けた「メイド・イン・アメリカ」でした。
「A Country Boy Can Survive」の郷愁を感じさせる力強い旋律は、ヒューズの直向きなMMAスタイルの魅力をそのまま表したようでピッタリですね!
Hank Williams, Jr. - "A Country Boy Can Survive" (Official Music Video)
カントリーミュージックはアメリカ白人の「働く人」のカッコよさそのものだと思います。
ダンヘンもヒューズも寡黙に仕事をこなす職人気質なカッコよさに満ちていましたね~🥰
これからもカントリーミュージックの似合う寡黙でカッコいい選手に出会えることを願っています!