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ミックスドマーシャルアーツ(MMA)という格闘スポーツについて、コラムや試合レビューを書いています。

UFC日本選手の対戦相手紹介① UFC年内5連勝、「悔い無き」ニール・マグニー。【vs国本】

久しぶりに時間が取れたので。
今回はUFCウェルター級で活躍し、もうすぐストラッサー戦が迫るマグニーについてです↓


ニール・マグニー
Neil Magny
本名 オーニール・マグニー(Aoutneil Magny)
階級 男子ウェルター
国籍 USA
出身 ニューヨーク(ブルックリン)→イリノイ(ドルトン) 
経歴 軍隊格闘(軍曹)→MMA
所属 トーレスMMAスポーツ(ミゲル・トーレスアンドレ・レイチに師事)
   +グラッジトレーニングセンター(トレヴァー・ウィットマンに師事)

マグニーは元米国軍軍曹で、イリノイ州陸軍所属中に軍隊格闘トーナメントで優勝した経歴を持ちます。
17歳からシカゴでミゲル・トーレス柔術やキックボクシングを師事しMMAデビュー。'12年にTUFメンバーに選ばれてUFC契約を果たしました。
現在はコロラドにあるジャクソンズ提携チーム「グラッジトレーニングセンター」のオーナー、トレヴァー・ウィットマン直々の指導を受けています。
大学では刑事司法の学士号を所得しているとのこと。


↑TUFでの一幕。トーナメントでは準決勝でマイク・リッチの肘打ちに敗れ、ベスト4でした。

昨年はUFCで年内5連勝を達成。これはロジャー・ウェルタのUFC年内最多勝利数に並ぶ記録だと言います。
次戦は「UFC FIGHT NIGHT 60」(2月14日、コロラド大会)にて国本起一(日本)と対戦が予定されています。
マグニーはムエタイレスリングがベースで、打ち合いに勝てる強さを持つ選手です。
身体的アドバンテージとしてリーチの長さがあげられ、これを最大限に利用した左ジャブからのアウトボクシングを得意とします。
寝技は自分から行くことは少ないものの、クリンチ&テイクダウンにも対応でき、マウントからのパウンドも最も強力な武器の一つです。


国本戦ではリーチとレスリング、打撃の精度と多くのアドバンテージがあり、左ジャブをしっかり当てて国本の接近を止められば非常に有利に試合を展開できるのでは、と思います。
警戒するであろう要素はやはり柔術戦で、国本にスクランブル等でバックマウントを許すのは特に避けたいところだと思います。

逆に国本としてはマグニーの射程の長い左ジャブに捕まらないよう常に動き続けること、がっぷり組んでテイクダウンを狙いすぎずに、バック等死角に回るポジショニングも混ぜて喰らいついていって欲しいです。
マグニーは3ラウンドのスクランブルも戦い切れるスタミナがあります。リーチや体格差で不利な打ち合いと体力勝負を迫られるでしょうが、辛抱強く勝機を探って行って欲しいです。

マグニーはプレリムのメインを務める事も多く、いよいよメインカードの連勝者対決で実力を示せるチャンスが回ってきました。
マグニーの現在の入場曲はクリスチャン・ラッパーのレクレーによる「ノー・リグレッツ(悔い無し)」。
果たしてマグニーは「悔い無き」戦いで連勝記録を6に伸ばしコンテンダー入りを果たすのでしょうか。国本はその道を阻み、コンテンダーの椅子に座ることができるのでしょうか。
何かとメインの連続交代が注目される同大会ですが、両者による好試合を期待したいです。

Church Clothes/Lecrae