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ミックスドマーシャルアーツ(MMA)という格闘スポーツについて、コラムや試合レビューを書いています。

MMA散歩 『胴回し一撃。フレイタスが前王者にKO勝利』 【Bitetti Combat 14】

『Bitetti Combat 14』 3月9日、ブラジル、リオ・デジャネイロ州 [クルーブ・エブライカ・リオ]

メインイベント ライト級ワンマッチ
クラウジエリ・フレイタスvs.アンドレジーノ・ノゲイラ(ジョアン・ルイス・ノゲイラ)

BC(ビテッチ・コンバッチ)はカーウソン派出身のアマウリ・ビテッチ主催の南米メジャー団体です。ステージは狭めのオクタゴン・ケージ。

赤コーナーはフレイタス。ニコライ・ムエタイ所属の31歳。キックボクシング&ムエタイ黒帯保持者で複数のキック&ムエタイ大会で優勝している空手×ムエタイ系のストライカーです。柔術の青帯保持者でもありますね。JF、WOCS、Shootoなど数多くの南米メジャー系団体で試合をしており、BCにはこれが初参戦のようです。

青コーナーはノゲイラセアラー州出身でチームノゲイラ所属で黒帯柔術家。2012年5月の『BC 11』で開催された過酷なライト級1dayトーナメント(8人制)に出場、重く鋭いパンチと膝蹴りを見せ全試合完全決着で優勝しライト級王座を手にしています。2012年12月に初防衛戦に臨んだものの、トニーノ・フリアに判定負けし王座を奪われています。

1R
両者オーソドックス。ノゲイラは体を沈めながらのインファイトスタイル、フレイタスは左前腕で牽制しながらのカウンター・カラテスタイル。
フレイタスの左ジャブをゴング代わりにノゲイラがパンチ、ローで攻める。
フレイタスは距離を計りながらバックジャブで顔面にヒットを重ねる。やはり技術ではフレイタスが上か。
フレイタスが左アッパー、しかしノゲイラは構わずパンチで攻める、交わしたフレイタスが組みつくがノゲイラが脇を挿して突き放す。
少し気圧され気味のフレイタスが右アッパー、そこに合わせて飛びこんだノゲイラのワンツーがヒット。二発目が浅くフレイタスダッキングとプッシュで放す。ノゲイラの果敢な姿勢が良い。
少し距離が離れる、フレイタスは下げた右足のプレッシャーも見せる。互いに出入りの激しい鍔迫り合い。
再びノゲイラが右フックで飛びこむ。入りは浅いがそのままダブルレッグに移行し、捻りスラムでサイドポジションに成功。フレイタスは右ギロチンフックでガードするも回転したノゲイラがノースサウスでトップをキープ。
ノゲイラがチョーク狙い?体をやや起こしたところで腕のフックが外れ、フレイタスが反転。ノゲイラが抑え込もうとするもフレイタスは素早く腰をプッシュして突き離し、スタンドで正対する。
ややノゲイラの圧力が弱まる。攻め疲れか。突っ込もうとするとフレイタスが膝のカウンターを出してタイミングを阻止する。
若干距離が離れ、フレイタスの射程に。フレイタスが鋭いロー、ノゲイラも前蹴りで反撃するもバックステップでかわされる。
ノゲイラはなんとか距離を詰めたいがフレイタスの素早い打撃とフェイントがプレッシャーで踏み込み切れない。
フレイタスは弱めのローから鋭いバックスピンキック。良く見てスウェーで交わしたノゲイラが左フックと右ローで反撃。再び前進しながらプレッシャーをかけていく。
フレイタスは右目尻から出血。裂傷?フェイントをかけて、広いステップで的を絞らせない。ノゲイラはなんとか接近したいか。
フレイタスが二度目のバックスピンキック。ノゲイラがミドルをガードしようとするもフレイタスの狙いはヘッド。
ノゲイラの側頭部に横脛が命中し大の字にダウン!フレイタスはサイドに回りパウンドを落とす。
鉄槌が数発顎を捉えレフェリーが割って入る。フレイタスは両手を上げて咆哮!


1R 4:28 フレイタスのKO勝ちとなりました。

打撃技術の差が勝敗を分けました。ムエタイの蹴りとバックステップで試合の流れを取り戻したフレイタスは見事連敗から脱出しました。
果敢に攻めていったノゲイラも良かったですが、王座戴冠から一転、二連敗となってしまいました。

おまけ
フレイタスの勝利後インタビュー動画


フレイタスのキック試合PV


ノゲイラ柔術試合動画