MMAをたくさん観ていると、過去に疑問に思ったことへの解答がフッと現れたりするな~と思います。
ジョン・フィッチさんは2000年代後半のUFCでトップコンテンダーとして活躍し、2016年にWSOFウェルター級王座を戴冠、その翌年にWSOFがPFLへと体勢を変化させていく過渡期の大会で、ブライアン・フォスターとの名勝負を繰り広げました。
フォスターは2015年にWSOFライト級トーナメントを制したハードパンチャーであり、2017年に行われたフィッチさんvs.フォスターの一戦は、フォスターが強烈なパンチでダウンを奪うも、フィッチさんが寝技で逆転一本勝ちした一進一退の大激闘となりました。
PFL Daytona : ジョン・フィッチ vs. ブライアン・フォスター(Full Fight)
この一戦でフィッチさんがタートルポジション(サイドライド)から極めたチョークを、フィッチさんは後に「ニンジャチョーク」と自身の動画で解説しています。
「裸絞め」かな~?と当時思っていた私は、この技名に結構ビックリした思い出があります。
フィッチさん自身による、ニンジャチョークの解説
この試合のフィニッシュは各種メディアで「リアネイキッドチョーク(裸絞め)」や「ブルドッグチョーク」等と表記され、メディアごとでも結構まちまちでした。
疑問に思ったのは「どの表記が正しいか?」という事ではなく(そもそも表記を統一する必要性は感じないのですけれども)、フィッチさんはなぜこの技を「ニンジャチョーク」と呼んだのだろう?という事でした。
MMAの技名は、それぞれの技のルーツに起因して「枝分かれ」するからです。
そんな疑問をぼんやりと持ち続けていたわけですけれども、正月に寝技の動画を観ていた時に、タートルポジションからチョークの仕掛ける動画に出会いました。
タートルポジションから仕掛ける攻撃方法についての解説
この動画の中で紹介されているチョークは、首から片腕を巻き込む「アナコンダチョーク」のような腕の組み方をしているな~、と思ったのです。
つまり、フィッチさんの「ニンジャチョーク」という技名は、この型を由来としての「ニンジャチョーク」だったのかな~?と思ったのでした。
「これが正解!」という話では無く(これに対する答えが欲しいわけでも無いです)、「こうだったのかな~?」という自分なりの仮説のようなものなのですけれども、昔の疑問になんとなくスッキリできる仮説を持ったりアレコレ考えられた事は、嬉しいことだな~と思ったのでした。
そして、タートルポジションからのチョークをMMAでもっと観たいな~、と思いました!!
- おまけ -
タートルポジションからの攻撃方法を解説されているのは、前FFCウェルター級王者のベン・エグリ!
昨年は惜しくもFFC王座の防衛に失敗してしまいましたけれども、素晴らしい寝技を今年も魅せて欲しいですね~✨
FFC 35 : ベン・エグリ vs. ホベルト・ネヴェス(FFCウェルター級王座戦)