クロネコMMA図書館🐾

ミックスドマーシャルアーツ(MMA)という格闘スポーツについて、コラムや試合レビューを書いています。

2022.11.3『EFC Worldwide 99』大会レビュー 南アフリカMMAは「EFC Worldwide TV」で配信中!

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

EFCチャンピオンベルト!相変わらずのカッコよさ~。

EFC Worldwide 99

2022年11月3日 

南アフリカ ヨハネスブルグ

 

もうすぐナンバーシリーズ100大会を迎えるEFC!

本ブログでも過去何度か紹介してきた南アフリカのプロモーションです。

EFC黎明期のチャンピオン達の試合を想い出しますね~(懐)

2013年時点でのEFC王座遍歴。そろそろリニューアルしたいですね~。

 

当初のEFCはPPV形式(見逃し配信つき)でしたね~。Youtubeの公式試合動画もたくさんありました。

旧名「EFC Africa」時代の大会レビューです。

この大会で王座に認定された"ソルジャーボーイ"ことギャレス・マクレラン。

なんと現在はEFCのメインコメンテーターを務めていますね~!

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by Garreth Mclellan (@soldierboyinc)

EFCメインコメンテーターを務めるギャレス・マクレラン(右)。奥さんのジニー・マクレラン(左)と。

 

日本のDAZNではEFC放送が契約途中で終わってしまった哀しい想い出(´;ω;`)

「EFC Worldwide」に改名し、DAZNと契約していた時期の大会レビューです。

マーティン・ファン・スターデンの首相撲が印象的な試合でしたね~。

現在は「EFC Worldwide TV」でアーカイブ配信されていて、いつでも観返せます!

 

パンデミックで活動停止かと心配していたので、復活は嬉しかったですね~!

パンデミック後にEFCが再開した時のニュースです。

独自の配信サイト「EFC Worldwide TV」が開設されました!

「EFC 71」から現在までの試合がアーカイブ配信されていて、いつでも観返せます。

初期はPPVしかなかったのに比べ、日本でも徐々に観やすくなっていますね~。

 

今回はEFCフェザー級のチャンピオンシップが行われました!

以下は試合レビューです~ノシ

 

「EFC 99」試合レビュー

👑EFCフェザー級チャンピオンシップ 5分×5ラウンド

イゲウ・カベッサ(第8代王者) vs. ブラッドリー・スワネポール

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

画像:イゲウ・カベッサvs.ブラッドリー・スワネポール

イゲウ・カベッサ(29歳)はEFCフェザー級の常連コンテンダーで、今年は3回目の王座戴冠を果たしました。

ブラッドリー・スワネポール(24歳)はプロ5連勝中の無敗の挑戦者で、弟のディラン・スワネポール(22歳)も一緒に大会に出ていました。

無敗の挑戦者を迎え撃ったカベッサ、試合開始直後にサウスポーから左ダート*1を放つと、これが直撃してスワネポールがダウン。

体勢を立て直せないスワネポールにカベッサがパンチ連打で一気に攻め込みます。

なんとか立ち上がりハイガードを固めるスワネポールですが、カベッサはガードの下から滑り込ませた右ストレートで顎を刈って二度目のダウンを獲り、圧巻の1RKO勝ちを決めました!

カベッサが第8代王者として初防衛に成功。過去も含めるとEFCチャンピオンシップで7回目の勝利となりましたね~。減量失敗もありムラッ気のある選手ですが、まだまだEFCでは若手の壁として活躍して欲しいですね~。

スワネポールは南アフリカで充実してきているアマチュアMMAからの出身ですが、一気にトップ層と闘うのは経験値的にも大変だな~と感じさせる一戦でした。また再起して欲しいです!

 

EFCヘビー級 5分×3ラウンド

ニコ・ヤムジー vs. アダマ・ディオプ

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

ハイライト動画:ニコ・ヤムジーvs.アダマ・ディオプ

ヤムジー(40歳)とディオプ(29歳)によるヘビー級の一戦。

プロMMA初戦のディオプが左ジャブから朽木倒でTDを獲り、ヤムジーは立ち上がるも背後を獲ったディオプがパンチ連打!

これが効いてヤムジーがダウンすると、ディオプが一気にパンチ連打で秒殺KO勝ちしました。

ディオプはTapologyにもまだデータが無いという新顔の選手で、試合も秒殺だった為にまだまだ真価を観足りないところです。次戦にも期待ですね~!

 

EFCウェルター級 5分×3ラウンド

JT・ボタ vs. カレカ・カバンダ

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

画像:JT・ボタvs.カレカ・カバンダ

ボタ(32歳)がミドル級から階級転向して、EFCベテランのカバンダ(37歳)に挑戦した一戦です。

ボタはパンチ連打と廻し蹴りで攻めるK-1スタイル。果敢に強振パンチで攻め込みますが、カバンダは徐々にタイミングを合わせると、2Rに左リードフックのカウンターを合わせてダウンを奪います。

ボタもTDを獲り返すとギロチンチョークを狙いますが失敗、カバンダがバックライドから裸絞めを極めて2R一本勝ちしました!

ボタの力強いキックボクシングが印象的でしたが、経験の差をみせたカバンダが見事な勝利を挙げましたね~。

 

EFCライト級 5分×3ラウンド

タピワ・カティカティ vs. ロバート・シムボウェ

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

画像:タピワ・カティカティvs.ロバート・シムボウェ

カティカティ(29歳)はプロ4連勝無敗の新鋭で、EFCでも最注目選手の一人です。

シムボウェ(33歳)に両脚を獲られてヒールフックの体勢に持ち込まれてしまうも、ここを凌ぎ切ったカティカティがアームインギロチンで引き込み1R一本勝ちしました!

才能溢れるカティカティですが、まだ成長途上という印象は強いですね~。

EFCライト級は王者ジョー・カミンズと暫定王者アレイン・イルンガの統一戦が待たれる激戦区ですが、カティカティもここに割って入れるよう進化を続けて欲しいです!

 

EFCフライ級 5分×3ラウンド

トゥメロ・マニャマラ vs. サラディン・プラキス

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

ハイライト動画:トゥメロ・マニャマラvs.サラディン・プラキス

この試合がメインカードの第1試合。

マニャマラ(24歳)がプラキス(32歳)に右ハイキック一閃で2RKO勝ち!

南アフリカMMAで多く観られる「ムエタイ×柔道」スタイルの両者で、1Rから四つ相撲の崩し合いが展開される熱い展開でした。

フレーム*2に勝るマニャマラは四つ組みからボディへ膝蹴りを打ち込み、プラキスの捨身投も潰して優勢を守り切りました。

最後は右リードフックに合わせたカウンターの右ハイでダウンを奪っての完勝。マニャマラの次戦にも期待ですね~!

余談ですが、プラキスの苗字「Plaatjies」は「Tjies」で「キス(キース)」となるアフリカーンス語ならではの発音で異国情緒を感じますね~。

日本で有名なヤン・""ザ・ジャイアント"・ノルキヤさんも「Nortje」で「ノルキヤ」と発音するアフリカーンス語の日本語訳でしたね!

 

EFCミドル級 5分×3ラウンド

シャドラック・ンスワ vs. フランソワ・クンダリ

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

画像:シャドラック・ンスワvs.フランソワ・クンダリ

この試合以降がプレリムの試合です。

ンスワ(29歳)とクンダリ(29歳)という同い年の対戦。

クンダリが縦肘で斬り込み裏投げでTDに成功、バックを獲りますがンスワはリバーサルして上を獲り返します。

クンダリは下から足首を掴みランバージャックスイープ*3を狙うも、これを耐えたンスワがオープンガードから右パウンド3発を撃ち込んで1RKO勝ちしました!

 

EFCフェザー級 5分×3ラウンド

カティソ・マティメ vs. デヴィッド・マムボ

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

ハイライト動画:カティソ・マティメ vs. デヴィッド・マムボ

マティメ(27歳)がボトムから三角絞めを仕掛けますが、マムボ(29歳)が抱え上げると豪快なスラムで叩きつけて1RKO勝ちしました!

クイントン"ランペイジ"・ジャクソンvs.ヒカルド・アローナを彷彿とさせるような、豪快なパワーボムのKO勝ちでしたね~!

マティメは腕十字に三角絞めとボトムからも果敢に攻めましたが、マムボが全体的に一手早く対処できたことが勝敗を分けたように感じます。

マムボはティー*4をカットして小外刈で崩すなど、立ち技でも優勢をみせて勝利しました!

 

EFCフェザー級 5分×3ラウンド

ツェポ・マジュバ vs. シムバラシェ・ホコニャ

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

画像:ツェポ・マジュバ vs. シムバラシェ・ホコニャ

マジュバ(25歳)とホコニャ(24歳)の新鋭対決。

ホコニャがプロMMAデビュー戦とは思えない堂に入ったMMAで判定勝ちしました!

ホコニャはボクシング主体の打撃から内股やダブルレッグでTDを獲り、上を獲られてもドッグファイトから立ち上がり、アナコンダチョークで吊上げるなど全局面で優れた動きを魅せました。

マチュアMMAが盛んになってきている南アフリカMMA、デビュー戦からレベルの高い選手が出てくるとワクワクしますね~✨😊✨

 

EFCフェザー級 5分×3ラウンド

ディラン・スワネポール vs. イエボ・ンタムブウェ

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

画像:ディラン・スワネポール vs. イエボ・ンタムブウェ

スワネポール(22歳)とンタムブウェ(33歳)が対戦。

スワネポールはダブルレッグを狙うも、ンタムブウェが切ってトップを獲ります。

しかしスワネポールはすぐにシュリンピング*5で脱出し、ドッグファイト*6からバックを獲り形勢逆転。

そのまま4の字バックで固めたスワネポールが、片腕が使えない状態のままワンハンドチョークの裸絞めで極めきって1R一本勝ちしました!

余談ですが入場から試合開始の直前まで放送の不具合で音が無くなってしまっていましたね~(´;ω;`)

ライブ放送である以上は放送トラブルはつきもので、特に怒ったりすることも無いのですけれども、ちょっと慣れすぎちゃってる感もあるな~と最近思いますね~💦

 

EFCフライ級 5分×3ラウンド

テボホ・ンテネ vs. ルクマーン・ジャズバイ

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

ハイライト動画:テボホ・ンテネvs.ルクマーン・ジャズバイ

ンテネ(26歳)とジャズバイ(25歳)との若手対決。

両者ともにプロ初勝利を目指した試合となりました。

ンテネがジャズバイの左軸足めがけて右カーフキック。

ジャズバイはダブルレッグTDからバックを狙い、裸絞めや横三角絞めを狙いますが失敗。

立ち技に戻るとンテネが再びローキックで攻め、右カーフキックでダウンを奪って1RKO勝ちしました!

 

EFCライト級 5分×3ラウンド

アリー・カラムバイ vs. エルヴィス・ングワラングワラ

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

画像:アリー・カラムバイ vs. エルヴィス・ングワラングワラ

この試合がオープニングファイト。

カラムバイ(38歳)とングワラングワラ(30歳)が対戦。

カラムバイがTDから寝技で攻め、ングワラングワラがスイープして立ち技で攻める展開。

ややカラムバイ優勢で進むも、3ラウンド最終盤にングワラングワラがボトムからの肘打ちで流血させると、右ハイをダッキングしたカラムバイに右裏拳&左クロスを炸裂させてマウスピースを吹っ飛ばします!

この決定打で3ラウンドを獲ったングワラングワラが、接戦に判定勝ちしました!

 

おわりに

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

EFCアナウンサーのコトソ・ラムモポさん。

というわけで、南アフリカMMA「EFC」の試合レビューでした!

「EFC Worldwide TV」が出来て、日本からも観戦できる&アーカイブで試合を観返せるようになったのは本当に嬉しいですね~✨

とはいえ海外の$基準のサイト、現在は円安なので価格もアップしてしまっています(´;ω;`)ウエーン

UFCファイトパスやDAZNが日本円対応してくれていて、U-NEXTやAbemaという日本生まれのサイトでMMA配信をしてくれているのは、こういった時にとても有り難いな~と思いますね~。

といっても海外サイトには海外サイトなりのメリットもあるので一長一短なのですけれどもね💦

次大会はいよいよ100大会。EFC&アフリカMMAもどんどん発展していって欲しいです!!

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by EFC Worldwide™ (@efcworldwide)

イゲウ・カベッサ王座防衛おめでとー!

 

*1:「Dirt、投げ矢」…構えをスイッチさせながら、すれ違いざまに真っ直ぐ放つパンチ。別名リアリード(Rear lead、後ろ手のジャブ)とも呼ばれる。

*2:「Frame、骨格、枠」…人体の骨格や体格を差す。大まかに「フレームが強い=身体や骨が強い」「フレームが長い=腕や脚のリーチが長い」を意味する。また、腕を伸ばす、肘を押し込む等して相手を遮断する防御は「フレーミング(Framing)」と呼び、MMAでは必須の技術である。

*3:「Lumberjack sweep、木こり掃い」…相手の両足首を掴み、バランスを崩させて後方にこかせるスイープ。MMAでもオープンガードの状態から反撃技として使われる。

*4:「ถีบ、Teep、蹴る」…相手を突き離すボディへの前蹴り。ムエタイ由来の外来語で、別名プッシュキック(Push Kick)とも呼ばれる。

*5:「Shrimping、海老」…ボトムで押さえ込まれた状態から、海老のように身体をU字型に折り曲げて外側のスペースへと脱出すること。日本由来の「エビ」を英語に直訳したもの。

*6:「Dog fight、犬の噛み合い、乱闘」…ハーフガードの状態から外側へ回り込み、トップの相手と同体する中間ポジションを差す。ボトムの選手がバック&サイドを獲る反撃技。相手の後ろに回り込み背後を獲ることが技名の由来。